インターネットインフラサービスを提供するさくらインターネット株式会社は、クラウド上で衛星データの分析ができる衛星データプラットフォーム「Tellus」の「マーケット」機能において課金機能の提供を開始した。これにより、Tellusで有料ツールの売買が可能となった。
Tellusは、経済産業省の「政府衛星データのオープンアンドフリー化・データ利活用促進事業」として開発・運用に取り組んでいる衛星データプラットフォームである。衛星データや衛星データを扱う様々なツールの提供、アプリケーションなどの開発環境、衛星データ活用のためのトレーニングおよび衛星データコンテストなどの教育コンテンツ、そして衛星データを活用するためのドキュメントを提供するオウンドメディアといった機能を有する。
マーケットとは、搭載されている様々なツールを一般の法人や個人が利用できる機能で、2020年2月より公開を開始している。今回、このマーケットに課金機能を追加し有料ツールの売買が可能となったことにより、様々なツールをECサイトのようなUIで検索し、購入することが可能となった。購入したツールは、Tellusの開発環境やTellusの操作環境(Tellus OS)で利用することができる。
また、今回の課金機能の提供開始にあわせて、以下のツールをマーケットに順次追加していく予定とのことだ。
- 日射量データ(提供元:株式会社気象工学研究所)
- 防災情報(提供元:ゲヒルン株式会社)
- 雷観測情報(提供元:株式会社島津ビジネスシステムズ)
- 降水予測情報(提供元:株式会社島津ビジネスシステムズ)
- 降水観測情報(提供元:株式会社島津ビジネスシステムズ)
- 500mメッシュ推計人口(提供元:株式会社MIERUNE)
- 行政区域データ(提供元:株式会社MIERUNE)
- 駐車場空きスペース検出(提供元:さくらインターネット)
緯度経度で指定した任意地点の72時間日射量予測値(W/㎡)を提供するAPIである。
地震情報(10分毎)APIで、過去50件のアーカイブデータ。
雷の観測値を取得できるAPIで、日時を範囲指定すると該当時間に発生した雷の観測情報を取得することができる。
降水の予測値を取得できるAPIで、緯度経度を指定すると該当地点の次の情報を取得可能だ。
降水の観測値を取得できるAPIで、日と緯度経度を指定すると該当日・該当地点の降水の観測情報を取得することができる。
2015年の国勢調査に基づき関東圏の2050年までの500mメッシュ別の将来人口の試算を行ったデータである。利用料は無料。
2019年1月1日付での全国の市町村に関する行政界ポリゴンデータである。利用料は無料。
衛星データとAI画像認証を活用した、駐車場用スペースを自動検出するためのAPIである。利用料は無料。
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