昨今、感染症の影響や自然災害の発生により、地域の安心・安全に対する取り組みや意識は高まっている。
また、外出自粛の影響を受けている観光地や商店街では、活気を取り戻すための様々な取り組みが行われている。
そうした中、NECネッツエスアイ株式会社、株式会社ギガプライズ、株式会社SecualおよびTOY BOX 信州スカイパークサービスセンター(以下、TOY BOX)は、安心・安全で魅力的なまちづくりに向け、信州スカイパークにICT機能を搭載した街路灯を設置し、そこから得られるデータを活用したDXサービスの実証実験を、2021年4月から2022年3月まで実施することを発表した。
今回の実証実験では、松本平広域公園(信州スカイパーク)内に、防災・防犯対策ツール、街に通信インフラを提供する地域ネットワークといった、様々な機能を付加した「ICT機能を搭載した街路灯」(Secual Smart Pole)が設置される。
NECネッツエスアイは今後、実証実験で得た知見をDX事業ブランド「Symphonict」のもとで提供するマルチクラウド統合サービスに活用しながら、様々なコミュニケーション手法を組み合わせてまちづくりを推進していくとしている。
実証実験の概要
期間
2021年4月~2022年3月
場所
⾧野県松本平広域公園(信州スカイパーク)内サンプロアルウィン周辺(⾧野県松本市神林5300)
目的
街路灯にICT機能を搭載して、段階的な機能追加を行い、様々なデータを収集・分析・検証し、魅力あるまちづくりを実現する。
内容
- 来園者の安心・安全の確保
- 来園者の満足度向上
- 管理業務運用効率化
街路灯内にあるネットワークカメラを活用し公園内の状況をリアルタイムで把握。撮影した映像は、映像AI技術を活用し、侵入検知、滞留分析、属性分析を行い、公園内の防犯対策を強化。
また、来園者の人数、滞留状況から混雑状態を検知し、感染症対策へと活用することで来園者の安全を確保する。
天候、季節、時間帯に合わせ照明の色を変更することにより、華やかな公園を演出する。公園内のスポーツイベント、地域の催し等と連携することで、来園者が五感で楽しめる環境の提供を目指す。
また、無線アクセスポイントによるフリーWi-Fiを設置し、来園者向けの通信環境を提供する。
街路灯の運用状況を一元管理、見える化を行い、管理業務の効率化を図る。
また、ネットワークカメラを活用して公園内の状況を管理事務所から把握することで、今までよりも広い範囲を遠隔地から確認することが可能となる。
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