昨今、企業のDX推進により、用途に応じて複数のクラウドサービスを使い分けるマルチクラウドの利用が増えている。
株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は、Microsoft Azure(以下、Azure)環境の導入計画から、システムの設計、構築、移行、運用管理までをトータルに支援する「IIJクラウドインテグレーションソリューション for Microsoft Azure」を、新たなメニューに体系化し、提供を開始した。
今回、従来の個別対応していたシステムインテグレーションの内容をメニュー化し、Azure環境構築に必要な作業をフェーズ毎に体系立てて提供する。
Azureを導入するには、その基盤仕様に合わせたシステム設計や、オンプレミスからの移行経路の確保、監視システムの再検討、人的リソースの確保など考慮すべき課題があるが、IIJはこれまでの知見をもとにAzure導入に必要な作業内容をメニュー化し、ガバナンスやセキュリティを考慮したAzureマネージドサービスの活用や、継続した改善の支援も行う。
導入計画支援
Azureの導入効果を最大化するには、企画段階において、クラウドアーキテクチャの設計原則に則ったシステム構成を検討することが重要である。同フェーズでは、企業のシステム要件をヒアリングしながら、あるべきシステムの検討を行い、要件定義、設計、構築にあたっての導入計画策定を支援する。
また、企業の現在のIT環境を分析し、クラウド移行に必要となる課題の把握やコストの算出を行い、着実なクラウド移行計画立案を支援する「クラウド移行アセスメント」を提供する。料金は1プロジェクトあたり300,000円(税抜)だ。
インテグレーション
AzureはMicrosoft Azure Portalで簡単にサーバを利用できるが、それだけではメリットを最大限に活用できない。IIJではセキュリティやパフォーマンス、コストの最適化を考慮した環境を構築し、また、企業拠点とAzure間を閉域網で接続する「IIJクラウドエクスチェンジサービス for Microsoft Azure ExpressRoute」と組み合わせて、ネットワークの設計・構築も行う。料金は495,000円(税抜)である。
移行
オンプレミスからAzure環境へシステムを移行する場合、Azure独自の仕様に合わせた構成の変更や、移行ツールの選定など様々な対応事項が生じる。そこでIIJが企業へのヒアリングをもとに移行要件を整理し、移行プロジェクトを進める。また、移行後にリソースの使用状況やセキュリティをチェックし、設定の見直しを行う「アフターケアパック」もオプションで提供する。同フェーズの利用料金は980,000円(税抜)だ。
運用管理
IIJのクラウド運用の知見を活かし、企業の運用負荷を軽減するソリューションを提供する。クラウドの運用管理の仕組みをテンプレート化し、自動監視、自動復旧、自動通知を実現する。より詳細な監視設定や運用管理を行いたい場合は、システム監視や運用にかかる作業を自動化する「IIJ統合運用管理サービス(UOM)」と連携し、カスタマイズした詳細監視や手順書に基づいた障害対応の自動化サービスなどを提供する。
また、サーバの稼働状況を定期的にチェックし、パフォーマンスやコストを分析して今後の改善ポイントをレポートする「クラウド改善サポート」もオプションで提供する。同フェーズの利用料金は360,000円(税抜)である。
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