株式会社ソラコムは、セルラー通信搭載のエッジAIカメラ「S+ Camera」に、屋外でも利用可能な防水タイプ「S+ Camera WPv1.1」の提供を開始した。
S+ Cameraは、セルラー通信内蔵で、汎用マウンタを利用して手軽に設置でき、遠隔からAIアルゴリズム書き換えが可能なエッジ処理カメラである。交通量調査や入退室管理、倉庫のリアルタイム荷物管理、商業施設における混雑度の可視化など様々な画像解析ソリューションに用いられている。
S+ Camera WPは、屋外で利用できるように防水機能を兼ね備えており、夜間の撮影も可能だ。また、S+ Cameraと同様に電源をつなぐだけで利用を開始でき、遠隔からデバイス管理、アルゴリズムの置き換えができる機能も利用できる。これにより、屋外での交通量や混雑度の調査、資材置き場の防犯、道路や滑走路の可視度確認、河川の水位監視などの、野外でのエッジAIカメラ活用を見込んでいる。なお、S+ Camera WPの金額は109,780円(税込、送料別)である。
さらに、S+ Camera WPの提供と併せて、AIアルゴリズムをリモートインストールできるエッジAIカメラ「S+ Camera Basic」において、株式会社AI Dynamics Japanが提供する3つのAIアルゴリズムを2021年8月31日から2ヶ月間、無料で提供する。
S+ Cameraは、自作のAIアルゴリズムのほか、ソラコムが提供する「定期画像送信」「物体検出」「文字読み取り」など9種類のサンプルアルゴリズムが利用できる。今回、AI Dynamics Japanが2021年秋提供に向け開発を進めるAIアルゴリズムの中から、一部先行して「滞在人数カウント」「物体検知アラート(車、バスなどの乗り物)」「ラーメン種別推定」の3つを提供する。
滞在人数カウントは、一定エリア内でカメラが捉えた人数をカウントするAIアルゴリズムである。店内の混雑状況把握、従業員の最適配置検討等、アミューズメント・商業施設といった人が多く集まる場所での利用を想定している。
物体検知アラートは、カメラに写った乗り物(車、トラック、バイク、バス、自転車)を検知するAIアルゴリズムである。宅配業者や車での来客の到着時のアラートとしての活用などを想定している。
ラーメン種別推定は、ラーメン種類を判別するAIアルゴリズムで、カメラが捉えた画像から4種のラーメン(味噌ラーメン、塩ラーメン、醤油ラーメン、豚骨ラーメン)のうち、どのラーメンに近いかをAIが推定する。
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