凸版印刷株式会社は、VR技術とCV技術を活用し、複数の異なる種類のサービスロボットを一元管理・制御するデジタルツイン・ソリューション「TransBots(トランスボッツ)」を開発したことを発表した。
「TransBots」では、実際の展示会や会場等の実空間と、それを再現したVR空間をリアルタイムに連動し、複数ロボットの一元管理・協調制御を行うことができる。
具体的には、オペレータが管理画面を通して、VR空間上でロボットの走行コースを設定すると、実際のロボットが現在の自己位置を推定。指定されたコース上の障害物を回避したり、ロボットからの音声で周囲に安全を促しながら、実際の目的場所まで自律走行する。
また、走行コースの設定はVR空間上で設定できるため、遠隔地からのロボット遠隔操作も可能だ。

これらの機能を利用し、入場制限が設けられた展示会やコンサートなど、大規模イベントへの遠隔参加や、離島の住民がオンラインの医療サービスを受けるといった利用シーンが想定されている。
さらに、テレプレゼンスロボット以外の搬送ロボット、移動型ピッキングロボットやドローンなど、様々なサービスロボットの活用も可能となる。

今後は2022年のサービス実現を目指すとしている。
また、2021年9月と10月に開催される「World Robot Summit 2020」内の競技会場に、ロボット遠隔参加システムとして採用されており、導入された複数のテレプレゼンスロボットが撮影した競技会場の様子を、ライブ映像として「WRS VIRTUAL」にて配信を行う。
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