近年、オンプレミス環境で動いていたシステムをパブリッククラウド環境に移行するケースが増えているが、その際、パブリッククラウドが稼働しているデータセンターに障害や災害が起きても、システムを早期に復旧できるようにしておくことが求められるという。
そこで、東芝デジタルソリューションズ株式会社は、高頻度で大量に発生するIoTデータやビッグデータの管理に適したデータベース「GridDB」の新バージョンとして、パブリッククラウドのデータセンターに障害や災害が起きても、データベースの継続使用を可能にする「GridDB 5.1 Enterprise Edition(以下、GridDB 5.1 EE)」の提供を、2022年8月19日より開始する。
通常パブリッククラウドは、万一の障害や災害に備えて、一つの地域内に複数のデータセンター(アベイラビリティゾーン)を用意するケースが多いが、「GridDB」では、サーバ障害に備えて複数のサーバにデータのコピーを持つ機能を提供している。
しかし、コピーしたデータを同じデータセンター内にあるサーバに配置すると、データセンターに障害や災害が発生した場合、データを継続使用することができなくなる。
そこで「GridDB 5.1 EE」では、データコピー機能を強化し、コピーしたデータを異なるデータセンターに配置するようにしている。この機能によって、データセンターの障害や災害の発生時でもデータの処理を継続して行うことが可能になる。

また、ある地域(リージョン)のデータセンター全体に障害や災害が起きた場合の対策として、「GridDB 5.1 EE」では、データベースの変更履歴を、「GridDB」が稼働している地域とは異なる地域のデータセンターに定期的に送付する。

これにより、万が一データベースが稼働している地域のデータセンター全体がダウンしても、異なる地域でデータベースを復旧させることを可能にしている。
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