近年製造業では、予測困難な変化に対応するため、直接の取引先である1次サプライヤだけでなく、2次以降のサプライヤを含めたサプライチェーンの強靭化に向けた取り組みが必要とされている。
サプライヤにとっても、新たなパートナーの開拓や、災害時の生産停止リスクの把握、カーボンニュートラルの対応状況の把握など、サプライヤ間でも密なコミュニケーションが求められている。
そうした中、東芝デジタルソリューションズ株式会社は、戦略調達ソリューション「Meister SRM」の新サービスとなる、サプライチェーン・プラットフォーム「Meister SRM ポータル」の提供を、2022年10月19日より開始することを発表した。
「Meister SRM ポータル」は、ものづくりに関わる企業同士を繋ぎ、サプライチェーンを構成する企業の事業活動をサポートするクラウドサービスだ。
サービスに加入する企業同士が、自社の情報を発信・共有し自律的に繋がることで、サプライチェーンのネットワークが可視化され、サプライチェーンリスクの把握や取引企業のネットワーク拡大を促進する。

また、パートナーと連携し、GHG(温室効果ガス)排出量算定・可視化サービスや、ものづくりのためのビジネスマッチングサービスなどを提供する。
具体的には、温室効果ガス排出量算定・可視化クラウドサービス「zeroboard(ゼロボード)」との連携によるCO2排出量の可視化や、ものづくりビジネスマッチングサービス「Linkers」との連携による、新しいビジネスパートナーの探索が挙げられており、順次拡充予定だ。
今後は、気象庁や災害リソースサイトと連携した災害通知や自動影響調査サービスなどの拡張を予定している。
さらに、「Meister SRM ポータル」のサービス利用を通じて蓄積されたデータを活用し、各種業務効率化へ役立つ分析サービスや、ファイナンスサービスとの連携など、企業向けの新たなサービスを提供していくことを目指しているとしている。
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