株式会社トラース・オン・プロダクトは、同社が開発した日本市場に向けたAIによる電力削減ソリューション「AIrux8」を、日本における最初の販売パートナーとして、加賀電子株式会社に2023年1月より提供を開始する。
「AIrux8」は、人感センサを組み込んだ「Node(ノード)」と呼ばれる集中コントローラ装置を通して、施設内の混雑状況や不在状況等のデータを取得し、AIで解析するソリューションだ。
状況に応じて施設内に設置されたIoT照明設備と通信し、各照明のエリアグループ毎に時間帯、営業稼働日、季節により照明の明るさを自動制御する。
また、「AIrux8」は、施設内空調設備の設定温度も自動調整することが可能だ。
従来のエアコンは、温度設定を手動操作もしくはスケジュールで稼働するため、外気温と内部温度・設定温度に大きな差があるときは急速稼働させることとなり、電力使用量が多くなる原因であった。
そこで「AIrux8」では、AIで現状を把握・予測し、緩やかに設定温度を上昇・下降させ、少人数や無人空間といった状況では自動でON・OFFを行うことで、消費電力を抑制する。

こうして照明やエアコンを実状況に合わせて適正値に自動制御することで、「AIrux8」導入前より施設内のエネルギーコストを41%削減することができたのだという。

今後トラース・オン・プロダクトは、「AIrux8」の日本市場展開に向けて、日本国内での実証実験を進めると共に、加賀電子を戦略パートナーとして販売協業していく予定だ。
無料メルマガ会員に登録しませんか?
膨大な記事を効率よくチェック!

IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。