楽天モバイル株式会社、楽天ヴィッセル神戸株式会社、神戸市の3者は、楽天モバイルが提供する5Gを活用し、ノエビアスタジアム神戸(以下、ノエスタ)から神戸旅行を疑似体験できる「ドローン遠隔旅行」の実証実験を、2023年3月8日に行った。
この実証実験では、ノエスタから市内観光地を飛行するドローンを遠隔操縦し、ドローンの空撮映像にARコンテンツを合成表示したリアルタイムの映像を伝送した。
その結果、ノエスタの観客席から、遠隔地となる神戸市内の観光地メリケンパーク・ハーバーランド周辺の上空(神戸港海上)を飛行するドローンを、遠隔操縦できることが確認された。
また、ドローン搭載カメラの映像をストリーミング配信し、観客席からリアルタイムに神戸市内の様子を確認できた。
加えて、各拠点で5Gを活用することにより、大容量の映像を低遅延で配信することに成功。
なお、メリケンパーク・ハーバーランドでのドローン操縦および遠隔操縦の補助は、ドローンを活用したソリューションの提供や、人材育成・支援などの事業を行う楽天グループ株式会社の無人ソリューション事業部が行っている。
ドローンの空撮映像にARコンテンツを合成表示したリアルタイムの映像伝送では、ARコンテンツとして、観光地情報やアイテムボックス、広告を合成表示のうえ、リアルタイムに映像伝送できることが確認された。
これにより、ドローンを遠隔から操縦し、神戸市の観光名所を映像に捉えながら、その名所の最新情報や歴史をAR表示させることが可能だ。
また、遠隔操縦するドローンがARのアイテムボックスに近づくと、メリケンパーク・ハーバーランド周辺の観光時に使用できるクーポン券や、ヴィッセル神戸の公式グッズを獲得することもできる。

さらに、AR広告を画面上の飛行経路付近に表示できることが確認され、観光地への集客に寄与するプロモーション映像を表示するなど、スタジアム外での広告枠の拡大につながる活用を検討しているという。
なお、ドローン遠隔操作ソリューションの提供およびARコンテンツ開発については、楽天モバイルパートナープログラムで共創する株式会社Red Dot Drone Japanが協力している。
3者は、今回の取り組みを通して、神戸市中心部への観光誘致、観光における滞在時間の向上に繋がる施策を検証するとともに、付加価値のあるスタジアム体験のコンテンツを検討していくとしている。
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