株式会社エクサウィザーズは、企業向けの生成・対話型AIサービス「exaBase 生成AI powered by GPT-4」(以下、exaBase 生成AI)の提供を開始した。
exaBase 生成AIは、エクサウィザーズ独自のユーザーインターフェースを提供することで、米OpenAIの生成・対話型AIサービスChatGPTを、容易かつセキュアに利用できる。主要なユーザー側の機能は以下の通り。
- 対話履歴の参照
- 複数のAIモデルの利用
- ユーザーID・パスワード設定不要
直感的な画面上でプロンプトを入力でき、対話の履歴を過去にわたって参照できる。
ChatGPTのAIモデルであるGPT-4とGPT-3で切り替えできる。GPT-4の方が精度が高いとされているが、GPT-3の方が安価でレスポンス早く利用でき、用途に合わせて選択が可能だ。
企業内のディレクトリーサービスと連携させることでシングルサインオンが可能となり、exaBase 生成AI上でユーザーがIDやパスワードを個別に設定する必要がない。なお、管理者による手動でのID・パスワード設定も可能だ。
管理者側のアカウントでは、セキュリティやコンプライアンスの強化を目的として以下の機能を活用できる。また、エクサウィザーズはOpenAIとAPIでの利用契約をしているため、ユーザー企業の利用者が入力するプロンプトのデータはAIの学習用データとして利用されることはない。OpenAIは、管理のためデータを30日間保有される。
- 禁止ワードや機微情報の入力を阻止
- チャット履歴の蓄積・活用
- ユーザーのID・利用ログ管理
社内の機密情報が社外に漏洩しないよう「入力禁止ワードの設定」「機微情報の検知」という2つの機能が利用できる。管理者が設定した禁止ワード、銀行口座やマイナンバーカードなど特定の重要情報がプロンプトとして入力されたと判断した場合は、データを送信できない。
ユーザーの入力したプロンプトと返信のチャット履歴は6カ月間蓄積され、企業内の管理者が確認可能だ。利用者の中から効果の高いプロンプトを入力しているケースを見いだすといった用途にも利用できる。
個人やグループなどの単位で利用動向をレポート形式で出力する。活用が不十分な場合の利用促進、コストのコントロールのために利用の上限額の設定根拠として活用できる。上限は契約企業単位で設定可能だ。
exaBase 生成AIの利用料金は、基本料金が月額900円(税別)、1000文字当たりの従量課金が1円からとなっている。契約期間は最低6か月必要で、契約人数に制限はないが、30人未満で利用する場合の基本料金は1契約当たり2万7000円(税別)/月となる。利用開始に当たっての初期導入費用は不要、今後有料化予定としている。
なお、今回のサービス開始のキャンペーンとして、5月末までの申し込みに対して2週間の無料トライアルを受け付けている。基本料金が無料となる。
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