社会医療法人石川記念会HITO病院(以下、HITO病院)、株式会社スマートゲート、NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は、「医療現場におけるスマートグラスを活用した未来型看護実現の実証実験」を、2023年7月14日より行う。
今回発表された実証実験では、HITO病院の看護病棟で、スマートグラスとオンライン診療システムを組み合わせたソリューションの検証を行う。
具体的には、病室に設置したネットワークカメラの映像をスマートグラス上に投影し、病室の遠隔巡回をすることで、見守りと医療安全性の確保、看護師の身体的・心理的負担を軽減できるかを検証する。
また、IoTボタンを設置し、患者からスマートグラスへの呼び出しを行うことで、患者と看護師の新たなコミュニケーション手段の在り方についても検証する。
さらに、ネットワークカメラの映像やスマートグラス上の視点映像を、医療従事者同士で共有し、ハンズフリーで映像・音声の双方向コミュニケーションを図ることで、介助の手を止めずにコミュニケーションができるかを検証をする。

なお、今回の実証実験では、スマートゲートのオンライン診療システム「スマートキュア」を用いており、院内での利用に加え、在宅医療などにおいても活用が可能。在宅医療における医療従事者の利便性向上について検証する。
今後は、今回の検証成果をふまえ、2023年度内を目途に、3社間連携によるスマートグラスを活用したサービスを検討していくとしている。
また、AIの活用により、転倒や容体変化の予兆検知など、システムの機能拡張を目指す。
さらに、ICT技術による遠隔コミュニケーションを通じて提供される「Tele看護」の実現により、人材が不足する地域においても医療サービスを提供し、病気の早期発見と早期介入を実現していくのだという。
なお、スマートグラスに関しては、機種に依存しないデバイスフリーのサービス化を見据えているとしている。
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