NTT PARAVITA株式会社、SMK株式会社、株式会社アインホールディングス(以下、アインHD)、ALSOK福島株式会社、アイラ株式会社は、福島県会津若松市の中山間地域において、会津若松市、市内の地域運営組織である「みんなと湊まちづくりネットワーク」との協働により、「高齢者の睡眠の質の改善と薬の飲み忘れ防止による健康維持改善」を目的とした高齢者の見守り支援サービスの実証事業を、2023年9月より実施する。
この実証では、アイラが提供する、地域にカスタマイズして運用するまちづくり支援ツール「ささえiコミュニティサービス」をプラットフォームとし、NTT PARAVITAの「ねむりの見守り」、SMKの「スマート薬箱」を活用したアインHDによる「患者の服薬管理」、これらのサービスの異常検知によるALSOK福島の「依頼駆け付け」までの一連サービスを連携する。

1つ目のNTT PARAVITAの「ねむりの見守り」サービスでは、シート型睡眠センサを布団やマットレスの下に配置し、睡眠データを収集・分析した上で、月に1度のカウンセリングを「ささえi コミュニティサービス」のビデオ電話で実施する。
また、取得した睡眠データは、本人同意のもと家族や自治体、地域包括支援センターに連携することで、高齢者の見守りや認知症予防対策への活用も検討が進んでいる。

2つ目のSMKとアインHDの「スマート薬箱」サービス」では、在宅患者の薬飲み忘れを防止するため、決められた時間(朝、昼、夜、寝る前など)に服薬できるよう、「スマート薬箱」が音と光で服薬を促す。
「スマート薬箱」は、引出しの開閉を検知して、クラウドへデータを送信する。
そのクラウド上のデータを、服薬データとしてアインHDの薬剤師が閲覧することにより、患者への適切な服薬支援アドバイスに役立てることができる。
また、「薬箱の開閉が1日行われなかった場合」などの任意の時間を設定することにより、家族に見守りのためのメールを送信することができる。

現在、多くの在宅患者が利用しているお薬カレンダーでは、薬の飲み忘れや飲み間違いが発生してもリアルタイムでの見守りができないという課題があり、その課題を解決するための製品として、「本人・家族・薬剤師に優しいスマート薬箱」を開発中であり、2024年度に商品化を目指しているのだという。
これら2つのサービスにより、「睡眠」データと「服薬行動」データを取得し、非日常(異常)状態を検出することで、「異常状態」として「ささえi コミュニティサービス」の機能を利用し、家族または自治体の担当者等に通知する。
また、家族または自治体の担当者等は、もし見守り対象者の安否がビデオ電話や他の連絡手段で確認できない場合、ALSOK福島に駆け付け確認依頼を行うことができる。
これにより、ガードマンが現地確認を行い、最悪の場合はガードマンが関係機関(消防・警察)へ連絡し対応する。

さらに、見守り対象者の安否確認が常日頃困難な場合は、ALSOKの「みまもりサポート」の導入も可能だ。
見守り対象者が万が一具合が悪くなった際、本人が緊急ボタンを押す事で、ガードマンが自宅へ駆付け確認を行う。

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