油長酒造株式会社と日本酒利酒師の千葉 麻里絵氏は共同で、「多聞院日記」の1569年記述を参考に醸造した日本酒「水端1569」を販売している。
このほど、SBIトレーサビリティ株式会社が同取組みに協賛し、物理的資産である商品とそれが本物であることを証明するためのデジタル情報を強固に紐付けるトレーサビリティ基盤「SHIMENAWA」の提供を開始した。
SHIMENAWAは、ブロックチェーン(※1)とNFCタグ(※2)との技術融合(デジタルペアリング)により、商品のブランドを保護する「真贋証明」「正規品管理(出荷先情報の紐付け)」や「開封検知」等の機能を提供する。この真贋証明および正規品管理機能により、日本酒の購入者に本物と証明することができ、信頼性の向上に貢献する。
また、開封検知機能では、未開封だったお酒(食品)を「いま、ここで自分が開けた」と購入者自身で確認することができ、そのお酒(食品)を安心して楽しめる環境を提供する。加えて、その銘柄が「いつごろ」「どこで」「開けられた(消費された)」等のデータも同時に取得することができ、酒造会社はそれらのデータを活用することができる。
SHIMENAWAのNFCタグは、株式会社Uni TagとSBIトレーサビリティが共同開発した専用NFCタグを採用しており、Web3で普及していくことが予想される新たなサービス「トレーサブルNFT」サービスと「SBINFT Mits」サービスを利用する際に使用する。
トレーサブルNFTサービスは、三菱UFJ信託銀行株式会社が開発したNFTを含む各種デジタルアセットの発行・管理基盤「Progmat」と技術連携し、物理的資産の新たな価値創造の実現を目指す新サービスである。一方のSBINFT Mitsサービスは、SBINFT株式会社が開発した、NFT発行者とホルダーの良好かつ持続的な関係構築を支援する総合NFT運営支援サービス「SBINFT Mits」と技術連携し、ファンとの新たなコミュニティづくりの実現を目指す新サービスである。
※1 ブロックチェーン:電子署名とハッシュポインタという耐改ざん性のあるデータ構造を利用し、データの変更履歴をネットワーク上で共有することで、価値の保存を可能とした技術をいい、物理的資産の真正性や品質証明を取引者間で行うことで、信頼性の高いエンド・ツー・エンドのトレーサビリティの実現を可能とする。
※2 NFCタグ:物理的資産に固有IDを付すことができ、かつ、ブロックチェーンに記録されたその資産にかかる重要な情報と強固に紐付けする際に機能するHF帯(近距離無線通信)のNFC(Near field communication)タグ技術で、クレジットカードやマイナンバーカードなどでも使用されている。
無料メルマガ会員に登録しませんか?

IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。