株式会社電通国際情報サービス(以下、ISID)は、マイクロソフトが提供するAzure OpenAI Serviceを活用して、ChatGPT環境を企業内に構築し、その活用や教育を推進するソリューション「Know Narrator(ノウナレーター)」を、20社へ導入したことを発表した。
「Know Narrator」は、Azure AIプロジェクトの遂行実績を基にISIDが独自に開発したChatGPT環境で、3つのソリューションで構成されている。
一つ目は、利用者専用の環境を提供する「Know Narrator Chat(ノウナレーターチャット)」だ。
社員によるチャット履歴も専用の環境内に留まり、外部への情報漏洩リスクを避けることができる。
また、既存のChatGPTサービスにはない独自のオプション機能として、BIツールによるチャット利用傾向の分析や、GPT-4よりも高性能なGPT-4-32kの利用、入力を日本語から英語へ自動翻訳することで利用料金を削減する機能、なども提供する。
二つ目は、ユーザのチャット履歴分析機能を提供する「Know Narrator Insight(ノウナレーターインサイト)」だ。
これにより、利用状況の把握、効率的な利用方法やプロンプトの共有などが行える。
また、チャット履歴の内容を基にタグを自動で付与、類似したチャットをグルーピング、効果的な回答を得られたチャットの抽出、などのオプション機能も搭載されており、データ分析者がチャット履歴から業務課題の仮説や、自社製品・サービスの強化ポイントなどを収集するのを支援する。
三つ目が、ChatGPTが社内文書を参照し回答文を生成することを可能にする「Know Narrator Search(ノウナレーターサーチ)」だ。
これにより、社内規定や議事録、FAQ、顧客からの問い合わせなどをChatGPTが参照できるようになり、社内固有の情報に関する質問には回答できない、という課題を解決する。
また、回答の生成時に参考にされた社内文書そのものを閲覧する機能や、回答精度を高めるために参照する社内文書を質問ごとに限定する機能なども搭載している。
なお、ISIDは、2023年12月11日から22日までの期間中、「ISID AI Days2023 ~全社導入事例から学ぶChatGPT本当の価値と活用のロードマップ~」と題したオンデマンドセミナーを開催する。
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