株式会社アドダイスは、ヘルスケアAI「ResQ AI」において、バイタル測定機器であるスマートウオッチを活用し医療機関と連携した臨床研究を、2023年12月5日より実施することを発表した。
「ResQ AI」は、アドダイスが標準品として提供しているスマートウォッチでバイタルデータを測定し、AIが解析することで「メンタルリスク」「熱中症リスク」など様々なリスクスコアを提示するソリューションだ。
スマートウオッチで測定するバイタルデータを、独自のAI基盤技術「SoLoMoN Technology」に基づく予兆制御技術で解析する。
バイタルデータ測定に際し課題となるのが、その精度だ。アドダイスは、「スマートウォッチは「医療機器」ではないため、医療機器と比べたときの信頼性がどの程度であるかを明確にする必要がある」としている。
そこで今回複数の医療機関と連携し、「医療機器とスマートウォッチで同時計測、比較による精度確認研究」と「AI学習・推論により、精度を向上させる研究」の2つの臨床研究を実施する。

同時計測、比較による精度確認研究では、医療機関を通じて協力の同意を得た患者が、医療機器とスマートウォッチを同時に装着し、一定時間、同じ値を同時に計測する。
実際には、「pO2(酸素飽和度・血中酸素濃度)」と「心拍数」の値を測定する。
協力を得る患者は約200名を目指しており、心不全など、健常者に比べ血中酸素濃度の値が上下しやすい疾患を持っており、医療機関にかかっている方を対象としている。
AI学習・推論により精度を向上させる研究では、同時計測によって得られたデータと医療機器双方のデータを突き合わせ、AIが学習・推論を行う。これを繰り返すことでキャリブレーションされ、精度を向上させる。
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