株式会社テムザックは、多機能型農業ロボット「雷鳥2号」を開発し、宮崎県延岡市の圃場にて走行テスト及び、二番穂の収穫を2023年12月15日に実施した。
「雷鳥2号」は、完全電動で動作し、各種アタッチメントを付け替えることで、耕起・収穫などを完全電動で行うことができる多機能型農業ロボットだ。
搭載したバッテリーによるモータ駆動で走行し、かつ4輪をそれぞれ動作させることにより、前後移動・横移動・その場旋廻といった動きが可能だ。
ユースケースとしては、耕作放棄が懸念される、小規模な圃場や不整形の条件不利農地で稼働させることが想定されている。
今回、宮崎県延岡市および北浦農業公社との連携協定に基づき、テムザックが今年稲作を行った圃場において、「雷鳥2号」に収穫用アタッチメントを搭載して収穫作業を行った。
圃場はすでに9月に稲刈りを実施済で、初回収穫後の株から生育した稲である「二番穂」が生育している状態であったため、今回は「雷鳥2号」を用いて二番穂の刈り取りを一部行い、収穫作業に活用できることを確認した。
今後は、収穫ロボットなども開発し順次投入するとともに、収穫した米を米粉にすることで、6次産業化の仕組みづくりにも挑戦するとのことだ。
また、来年の収穫は「雷鳥2号」で本格的に行うほか、土を耕すロボットとしても活躍する予定だ。
[「雷鳥2号」の走行テストの様子]無料メルマガ会員に登録しませんか?
膨大な記事を効率よくチェック!

IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。