遊園地「浅草花やしき」では、高さ約60mの「スペースショット」の営業を2022年に終了したが、浅草花やしきのシンボルとして重要な意味をもつ設備であり、継続的な保守・保全は必要不可欠であった。
しかし、点検員が地上60mまではしごを使って登り点検することへの安全性の懸念と、はしごがない側面が点検できないという課題があった。
そこで株式会社ゼンリンデータコム、株式会社三井E&S、株式会社スカイブリッジ、椿本興業株式会社は協業し、「ドローンスナップ」を活用したドローン自動飛行点検を、浅草花やしきで2023年11月21日に実施した。
「ドローンスナップ」は、インフラなどの設備における点検・巡視に対して、ドローンが飛行から撮影まで一貫して自動で行える「自動飛行ファイル」を生成する、ドローン自動飛行点検ルート生成アプリだ。
今回、スカイブリッジが、「スペースショット」の高精度な三次元点群データを作成して、そのデータを基に「ドローンスナップ」を活用しドローンの自動飛行・自動撮影を行った。なお、ゼンリンデータコムと三井E&Sは、今回の実証における技術面のサポートを行った。
撮影の結果、遊具点検で必要とされる十分な精度であることが実証された。

浅草花やしきの施設安全課アシスタントマネージャー大八木氏と同課野副氏は、「実際、今回実施したドローン自動飛行点検は、現場でのドローンスナップの微調整により、再現可能な仕組みを目の前で完成していく工程には、驚た。
例えば、点検ポイントの調整が現場ですぐに微調整できることに加え、ドローンの自動飛行スピードが少し速いように感じた際も、その場で、スピードダウン調整をしてくれた。」と述べている。
[浅草花やしきでのドローン点検動画]無料メルマガ会員に登録しませんか?
膨大な記事を効率よくチェック!

IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。