株式会社大黒屋は、AIと機械学習を活用した真贋鑑定・査定機能を、今年度をめどにチャット上で提供することを発表した。
大黒屋では、約8年前からAI鑑定・査定およびグローバルダイナミックプライシングの確立に着手していた。グローバル規模での買収や業務提携を通じて、日本・米国・欧州・中国を中心にブランド品のデータ収集を進めていた。
同社はこれらの研究開発の成果として、AI鑑定・査定及びグローバルダイナミックプライシングの技術を確立したとしている。
今回のAI写真査定を実現するにあたり、「画像認識技術」「ダイナミックプライシング」「自然言語処理」を開発・採用している。
「画像認識技術」では、Computer Visionライブラリとブランド品データを組み合わせ、入力された商品画像データをもとに、ブランド・商品カテゴリーを特定する。
「ダイナミックプライシング」では、入力された商品データをもとに、最新の市場価格を提示する。同社がグローバル規模で管理している在庫情報・商品データベースを活用し、参照する商品価格データは常に最新にアップデートされる。
なお、商品の特定や最適な査定は、機械学習によりブレを含む商品データから傾向をつかんでいる。
「自然言語処理」では、チャット上で自由に入力される文章を解析し、鑑定や査定に活用できるデータに成形した上でシステムに取り込む。また、査定結果の提示や買取契約の締結なども、自然な応答の中で自動的に実施する。
今回発表された機能では、すでに蓄積されている50万点以上の商品学習データを活用し、画像認識AIと連携させることで、画像をチャットで送ることでAI鑑定士が数秒で即時査定をすることができる。
大黒屋は、生活者が自らの持ち物の価値を把握し、その資産価値の売買、運用、下取り、信用取引などが行える多様なサービスを提供する方針だ。
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