IEEE802.3cgグループは、10BASE-T1Sと呼ばれる新しい10Mbpsイーサネット規格の定義に取り組んでいる。
こうした中、アナログ・デバイセズとBMWグループは、アナログ・デバイセズの10BASE-T1S用Ethernet to the Edge Bus技術である「E2B」を採用することを発表した。
BMWグループは、この技術を実装する主要なOEMになり、BMWグループの車両に搭載されるアンビエント照明システムの設計に、アナログ・デバイセズの「E2B」を活用する予定だ。
アナログ・デバイセズの10BASE-T1S E2B技術を使用することで、BMWグループはマイクロコントローラを省き、そのソフトウェアをエッジ・ノードから中央処理装置(CPU)側へ持たせるこができる。
BMWグループは、「10BASE-T1S E2Bに関してADIと協力しながら、実装の簡素化からコスト分析、設計サポートに至るまで、多くの重要な検討事項についての取り組みに参加した。このADIとの協力関係により、ソフトウェア定義型車両向けのゾーン・アーキテクチャのソリューションを早期に市場投入できる」と述べている。
また、アナログ・デバイセズのオートモーティブ・キャビン・エクスペリエンス担当バイス・プレジデントであるヤスミン・キング氏は、「BMWグループの次世代アーキテクチャーを支援するために最適化された製品を提供し、標準化に関しても協力を続ける予定だ。
10BASE-T1S E2Bは、自動車用コネクティビティおよびネットワーキングのポートフォリオに新たに加わった重要な製品で、さまざまなユースケースを成功に導くために革新され、ゾーン、ドメインおよびハイブリッド・アーキテクチャをサポートする柔軟性と拡張性を備えている」と述べている。
さらにヤスミン・キング氏は、「エッジ・コネクティビティに対するこのアプローチには大いに期待があり、現在、自動車業界はOpen Allianceの中で同様のソリューションの標準化を目指している。アナログ・デバイセズは、BMWグループおよびその他の企業と共に、オープンスタンダードの実装を構築するために業界と積極的に協力している」とコメントした。
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