株式会社ナビタイムジャパンは、同社が提供する訪日外国人動態分析サービス「インバウンドプロファイラー」にて、市区町村ごとのデータの確認が可能となるデータ分析メニュー「市区町村サマリー」の提供を2024年7月4日より開始する。
「インバウンドプロファイラー」は、訪日外国人観光客向けナビゲーションアプリ「Japan Travel by NAVITIME」から、利用者の同意を得て取得したインバウンドGPSデータと属性アンケートを元に、訪日外国人観光客が集まっている場所や時間帯、季節別の傾向などを比較、分析が行えるWeb分析サービスだ。
これまで「インバウンドプロファイラー」では、地域メッシュ単位での来訪人数の確認ができていたが、インバウンド需要が伸びる中、受け入れ先となる地域・自治体単位で来訪データを確認したいという要望が寄せられていたのだという。
今回新たに追加された「市区町村サマリー」は、地域を訪れる訪日外国人観光客の現況を、1枚のダッシュボードで把握することができる機能だ。
これまではメッシュごとの詳細な分析のみを対象としていたが、市区町村単位での滞在人数の変化や宿泊率など、定量的な評価が可能となった。
市区町村ごとの滞在者数と属性について確認でき、全国・都道府県との比較も可能だ。滞在ヒートマップでは、市区町村内の滞在箇所を地図から確認できる。
また、対象の市区町村と一緒に訪れることの多い市区町村を調べることができるほか、各市区町村の訪問者数(滞在者数)全体に対する割合から、より関連度の高い市区町村を把握することができる。
加えて、年月ごとの滞在者数の変遷、時間帯ごとの滞在状況について確認することができる。
なお、「市区町村サマリー」を活⽤した分析事例として、岐阜県高山市の2024年5月の滞在状況分析が挙げられている。「市区町村サマリー」により滞在者概要を確認すると、全国と比較して欧米豪からの観光客が多いことがわかり、宿泊割合も60%以上と比較的高いことがわかった。

また、滞在ヒートマップからは、市の中心部である駅から古い町並周辺での滞在が確認され、東部の奥飛騨温泉周辺にも滞在が確認された。

今後もナビタイムジャパンは、同サービスの利便性向上に務めるとともに、インバウンド観光動態データの提供を通じて、インバウンド受け入れ整備に取り組んでいる自治体や事業者の、観光戦略の検討やマーケティングをサポートするとしている。
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