株式会社島津製作所は、健康増進プラットフォーム「SUPOFULL」を、2024年10月9日から国内で発売する。
「SUPOFULL」は、介護事業者や自治体といった導入組織が、施設利用者や住民の計画的な健康管理に使用するクラウド型サービスだ。生活習慣・運動習慣といった日常の生活ログや健診結果などのデータを、クラウドに収集・見える化する統合レポートにより、利用者の健康増進をサポートする。
収集できるデータは、加齢や健康に関わるといわれる最終糖化産物(以下、AGEs)の蓄積レベルを測定できる「AGEsセンサ」(エア・ウォーター・バイオデザイン製)の測定データや、体力測定、多くの健診施設・高齢者施設で活用されている体成分分析装置「InBody」などで測定した骨格筋指数、生活習慣アンケート、血液検査での健診結果などだ。
また、血液検査については、認知症の前段階である軽度認知障害(以下、MCI)のリスクを調べる「MCIスクリーニング検査プラス」の検査結果を集約することも可能だ。
AGEsスコアと生活習慣アンケートより、システムから運動や食事、睡眠のアドバイスを含むレポートを「SUPOFULL」導入組織管理者に提供する。なお、レポートは端末などで閲覧できる。

さらに、「健康レポート」には、AGEs測定結果やプログラムの取り組み状況の他に、生活習慣のアドバイスが記載されている。生活習慣のアドバイスは、島根大学名誉教授及び元日本脳ドック学会理事長の小林祥泰先生が監修しており、導入組織の管理者は、このアドバイスや可視化データに基づいて指導を行うことが可能だ。

なお、島津製作所はこれまでにも「SUPOFULL」の社会実装に向けて取り組んでおり、導入施設では、「生活習慣の改善やトレーニングに取り組む人が増えた」「利用者間や家族とのコミュニケーションが活性化した」という結果が得られているのだという。
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