株式会社NTTフィールドテクノ静岡設備部は、通信インフラ保守業務で使用する工材品(部品)の在庫管理に、株式会社エスマットのIoT在庫管理システム「SmartMat Cloud」を導入し、在庫確認の時間を90%以上削減したと発表した。
NTTフィールドテクノは、NTT西日本グループに属し、通信ネットワークの構築から保守・修理までを担っている。その静岡設備部において、修理に使用する多種多様な工材品の在庫管理が課題となっていた。
従来の手作業による管理方法では、人的な入力ミスや数え間違いが発生しやすく、在庫不足による作業遅延や誤発注のリスクがあった。
また、部品の持ち出し時の記録が徹底されにくい状況から在庫管理が曖昧になることや、欠品防止のための過剰在庫によるコスト増も問題視されていた。
そこで、工材品の正確かつ効率的な管理をするべく「SmartMat Cloud」を導入した形だ。
「SmartMat Cloud」は、在庫品の重量をIoTセンサーマットで自動計測し、クラウド上でリアルタイムに在庫状況を可視化・管理するSaaSソリューションだ。主な機能として、人手を要する棚卸作業の自動化、リアルタイムでの正確な実在庫把握、設定在庫量を下回った際の自動発注などが挙げられている。

今回NTTフィールドテクノが「SmartMat Cloud」を導入したことで、在庫データをクラウドで確認できるようになり、在庫確認の時間を90%以上削減できたのだという。また、最終的にはRPAで発注処理も自動化し、在庫確認から発注までトータル15分程度で済むようになった。
今後は、データ蓄積により適正在庫を算出し、コスト管理に活かしていく計画だ。また、全国への横展開や協力会社の倉庫管理への応用も検討しているとのことだ。
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