機械学習や自然言語処理を軸に人工知能を活用したインターネットサービスを展開するクーロン株式会社は、人工知能を搭載したコメントシステム「QuACS(クアックス)」を採用しているWebメディアを対象に2015年8月1日~8月31日の期間におけるユーザーの動態調査を実施した。
調査結果サマリとして、「コメント投稿ユーザー」の1ページあたりの平均滞在時間は8.46倍に伸長、「コメント投稿ユーザー」の1ユーザーあたりの月間平均PV数は6.29倍に拡大したことがわかった。
海外では、コンテンツへの注目度合いやユーザーのアクションによってWebサイトの訴求力を測る「アテンションWeb」という考え方が注目されている。
クーロンでは、2015年7月7日より人工知能を搭載したコメントシステム「QuACS」の無料版をWebメディアに対して提供開始した。コメントシステム「QuACS」を通じて、メディアと読者の闊達なコミュニケーションの実現を目指すのと同時に、「アテンションWeb」の一つの指標である「サイト滞在時間」の変化を示し、消費型から滞在型メディアへの変化がどのような効果を生み出しているのかを可視化することで、「QuACS」の導入効果を測ることを目的に以下の調査を行った。
このたびの調査では、コメントシステム「QuACS」を採用したWebメディアにおけるユーザーを、
①「QuACS」を通して記事にコメントを投稿している「コメント投稿ユーザー」
②コメントに対して”Agreeボタン”・”Disagree”ボタン押下のアクションを実施した「アクションユーザー」
③コメント投稿もアクションもしない「一般ユーザー」
と分類し、「1ページあたりの平均滞在時間」「1ユーザーあたりの月間平均PV」それぞれの項目に対してのユーザーの行動変移を分析した。
【調査結果サマリ】
□ 「コメント投稿ユーザー」の1ページあたりの平均滞在時間は8.46倍に伸長
1ページあたり※1の平均滞在時間をユーザー分類毎に見たところ、「コメント投稿ユーザー」「アクションユーザー」共に顕著な伸びを見せている。「一般ユーザー」と比較して、コメントに対して”Agreeボタン”・”Disagreeボタン”押下のアクションを実施した「アクションユーザー」は5.54倍、「コメント投稿ユーザー」は8.46倍とそれぞれ高い平均滞在時間を示した。
□ 「コメント投稿ユーザー」の1ユーザーあたりの月間平均PV数は6.29倍に拡大
1ユーザーあたりの月間平均PV数は「一般ユーザー」と比較して、コメントに対して”Agreeボタン”・”Disagreeボタン”押下のアクションを実施した「アクションユーザー」が3.85倍、記事にコメントを投稿している「コメント投稿ユーザー」が6.29倍となった。
調査結果を通じて、コメントシステム「QuACS」を通してコメントやアクションを起こしたユーザーは、Webサイトに長時間にわたって滞在する傾向があるだけでなく、エンゲージメントが高くなる傾向があることがわかった。
※1ページあたりの平均滞在時間・・・30分以内にページから別のページヘ移動したユーザーの滞在時間の平均
【About QuACS】
人工知能を搭載したコメントシステム「QuACS(クアックス)」は、Webメディアに数行のコードを埋め込むだけで、読者が自由に意見や感想を投稿できるコメント欄を設置することができるコメントシステム。
読者がコメント欄に投稿した言葉や文章の意味を解析する「文章評価」機能を搭載しており、誹謗中傷や罵詈雑言、差別用語、人権侵害、公序良俗に反する内容、違法取引、出会い目的などの内容を自然言語処理や機械学習などに基づくクーロン独自の人工知能「フェアプレイアルゴリズム」が自動的に判断。
Webメディアが制定しているコメントガイドラインやポリシー、トーン&マナーに準じてフィルタリングすることができるため、読者に健全で闊達なディスカッション空間を提供することができる。
2015年7月7日にリリース開始以降、2015年9月現在「ねとらぼ」(アイティメディア)「NEWSポストセブン」(小学館)「ウレぴあ総研」(ぴあ)「東洋経済オンライン」(東洋経済新報社)などをはじめ、今後もビジネス・スポーツなどのニュースメディアへの導入が予定されている。
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