セコム株式会社は、海爾集団(以下、ハイアール)と、中国のホームセキュリティ市場開拓の戦略的パートナーシップ提携に合意した。
現在セコムグループは21の国と地域で事業を展開し、この内12の国と地域で「セキュリティサービス」を提供している。中国には1992年に進出し、日本企業として初の持株会社の認可を取得して、中国グループ各社の管理統轄の役割を担う西科姆中国有限公司(北京市)を設立。現在は13社が上海・北京・大連などの沿岸部から、成都・西安などの内陸部まで25都市に拠点を持ち、セキュリティネットワークを築いて、日本と変わらない品質のサービスを提供。
一方、ハイアールは、冷蔵庫や洗濯機などの白物家電を中心に、世界165ヵ国以上で生産・販売を行っている。近年はIoTの発展を成長の機会と捉え、白物家電、AV機器、エアコンなどの製品のインテリジェントハードウェア化を推進し、住居内の各機器を集中制御する「スマートホーム・システム」に力を入れている。この「スマートホーム・システム」は、中国の高級マンション・住宅市場を中心に年間6~7万世帯へ導入されているが、ハイアールでは「スマートホーム・システム」の商品優位性を高めるために、セキュリティサービスを付加したいと考えていた。
今回の戦略的パートナーシップ提携は、ハイアールの「スマートホーム・システム」とセコムの「セキュリティサービス」の融合を中心とした協業を進めることの合意。具体的には、セコムは長年培ったノウハウを活かした高品質な「セキュリティサービス」を、ハイアールは高級マンション・住宅市場におけるプレゼンスと営業力をそれぞれ提供し、さらに、両社協力して商品企画、商品開発、販売企画を進めていくという。
これによって、年間6~7万世帯へ導入される「スマートホーム・システム」、および、既に市場に導入されている数十万世帯の「スマートホーム・システム」への「セキュリティサービス」導入を進めるとともに、中国全土のセキュリティ市場拡大と一層の強化を図るとしている。
【関連リンク】
・セコム(SECOM)
・ハイアール(Haier/海爾集団)
無料メルマガ会員に登録しませんか?

IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。