独アキシロス(Axiros)は、同社のブロードバンド及びIoTサービスに向けた標準プロトコルに対応したデバイス管理プラットフォームがKDDI株式会社に採用されたと発表した。
KDDIが採用したAXPERIENCEは、TR-069、OMA-DMなど、標準規格に準拠した製品(モバイル機器、家庭用端末、ケーブルモデム、STBなど)を統合管理するオートコンフィギュレーションサーバーであるAXESS.ACSや、機器及びネットワークデータを収集、モニタリング、診断、分析を実現するQoE/QoSモニタリング機能であるAXTRACTが含まれている。
また、AXPERIENCEはプロトコル追加によりLWM2M、MQTT、DOCSIS等の標準規格に準拠したIoT機器の統合管理、QoE/QoSモニタリング機能を追加したり、接続・管理・監視を容易にするためのプロトコルハンドラーやデータマッピング、イベントストリーミングモジュールといった機能も展開できる。
KDDI 商品・CS統括本部 商品技術部長 辻 大志氏は次のように述べている。
「端末・料金・ネットワークの同質化が進む中、KDDIはお客さまに選んでいただける企業となるために、『お客さま視点』と『革新』をキーワードに、お客さまの期待を超える『お客さま体験価値』を提供するビジネスへの変革を目指しております。アキシロス社のAXPERIENCEマルチプロトコルデバイス管理プラットフォームの導入により、TR-069、OMA-DMなど、標準規格に準拠した製品に対して、安心・安全にご利用頂き、またより進化したカスタマーサービスをお客さまにお届けすることを目指して参ります」
アキシロス アジアパシフィックセールスVP Shaun Rossiter氏は、次のように述べている。
「デバイス管理における標準プロトコルのTR-069及びOMA-DMや、昨今急増しているIoTサービスに向けたMQTTやLWM2Mなどは、それぞれ異なる個別のプラットフォームにより管理されてきました。アキシロスの次世代マルチプロトコル・デバイス統合管理プラットフォームであるAXPERIENCEにより、それらを1つのプラットフォームに統合することも可能になります。AXPERIENCEにより、KDDI社は既存のデバイス管理コストの低減はもちろん、将来的に様々なIoT機器及びサービスの管理や監視を実現することが可能です。IoT向けに策定されている様々な新しい規格への対応も容易となります」
アキシロス 日本カントリーマネージャーの藤村基晴氏は次のように述べている。
「AXPERIENCEがKDDI社に採用頂けたことは、アキシロスの製品とサービスが海外だけではなく日本のお客さまにも、大きく貢献ができることの証明となります。さらに、アキシロスは、米ガートナー社の市場調査により2015 Cool Venders in IoTやTop10 IoT Technilogy for 2017-2018に選出されるなど、近年世界のM2MやIoT市場において大きく注目を集めています。アキシロスは、今後もより多くのお客さまに貢献できるよう、これからも日本での活動をさらに強化して参ります」
【関連リンク】
・アキシロス(Axiros)
・ケイディーディーアイ(KDDI)
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技術・科学系ライター。修士(応用化学)。石油メーカー勤務を経て、2017年よりライターとして活動。科学雑誌などにも寄稿している。