北海道大学とDCS、スペクトルデータを農業に活用するための共同研究を開始

北海道大学と、三菱総研DCS株式会社(以下、DCS)は、稲の育成段階を表現する新たな指標を策定するため、2022年11月よりスペクトルデータの解析を開始した。

「スペクトル」とは、色(光の波長)ごとの光強度の分布だ。反射スペクトル計測とは、専用の分光器の視野に入射する、植生などの反射光(紫外・可視・赤外など)の波長ごとの強度を、広い波長域で同時に精密測定する技術だ。

この情報を分析することにより、撮影対象の生育段階や病害虫などの被害状況を推定することができる。

共同研究では、北海道大学が独自開発した分光器を用いて北海道の稲圃場でデータを取得、そのデータをDCSのAI技術等を活用して解析する。

両者は解析結果を踏まえ、「稲の育成状況を推定するために有効な波長を特定」「計測時の光の入射および測定器の角度および天候といった条件がその推定に及ぼす影響の評価」などの研究テーマに共同で取り組んでいくとしている。

北海道大学とDCS、スペクトルデータを農業に活用するための共同研究を開始
両者の役割と目指す姿

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