株式会社ハタケホットケは、小規模農家向け除草ロボットの最新改良版、GPS搭載自動運転型の「ミズニゴール2.0」を開発しており、2023年春にローンチ予定であることを発表した。
「ミズニゴール」は、水田を走り、田んぼの水を濁らせることで、稲の栄養を奪う雑草の光合成を遮り除草作業を行うロボットだ。長野県内の農家を対象に実証実験とレンタル提供を開始している。
「ミズニゴール2.0」は、第一弾の実証実験や現場での利用状況を踏まえて、リニューアルされたモデルだ。
具体的には、GPS(全地球測位システム)を搭載し、除草作業の自動化を実現。Google Mapの位置情報と連携することで、走行ルートの自動設定、範囲設定を記録することができる。
これにより、複数の田んぼを保有する場合でも、例えば「A畑、B畑」と記録を呼び出すことで、前回はラジコン操作が必要だった除草作業を自動化することができる。
また、本体の構造を4つに分割。モジュール型ロボットに進化したことで、パーツ毎のメンテナンス・交換、輸送・組み立てが容易になった。
さらに、駆動面では、搭載バッテリーを刷新したことで、従来よりも静音化とトルクアップする予定だ。
今後は、減農薬・無農薬化への転換を進める実証実験プロジェクトとして、「地域サポーター制度」を新たに開始し、全国の地方農家間のシェアリング提供と雇用創出及び収益改善を図ると同時に、田んぼ毎に異なる地質特性・環境に合わせた除草効果の分析研究を進めていくとしている。
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