株式会社マクニカと株式会社NEXTAGEは、植物工場のDXと販売における資本業務提携を締結したことを発表した。この提携により、コンテナ型植物工場の共同開発を行う。
NEXTAGEは、わさびの供給を補うため、屋内閉鎖型環境による安定生産が可能な植物工場の開発を進めてきた。
従来のレタスなどの葉菜類の植物工場では、大量生産、大量販売をしなければ収益性の担保が困難であったが、促成栽培により栽培期間を短縮することで、コンパクトながら収益の確保できるコンテナ型植物工場を実現している。
マクニカは、AIとセンシングによるテクノロジーの組み合わせでレシピ(栽培計画)の探索や管理が可能な植物工場向けサービス「Farmalize by macnica.ai(以下、Farmalize)」を提供している。
「Farmalize」は、各テクノロジーを適切に組み合わせることで温湿度、日射量、CO2量、水温といった「環境データ」を取得し、Webアプリで可視化するサービスだ。
また、カメラを使って取得した画像データとAIモデルにより、植物の葉の密度、葉の色、茎のサイズといった「生育データ」を検出し、環境データと突合することで最適なレシピ(栽培計画)を分析・更新・保存することができる。
今回マクニカは、NEXTAGEの植物工場に「Farmalize」で提供するシステムを導入することで、AIとセンシングを活用したわさびのレシピ(栽培計画)探索と栽培管理を支援する。また、生育データをもとに、作物の味や促成栽培の分析を可能にする。
今後マクニカは、「Farmalize」を始めとした技術を付加したわさび用コンテナ型植物工場を、2023年秋頃目途に完成させ、国内総代理店として販売を開始する予定だ。
将来的には、海外市場展開も見据えた作物の販路拡大のためのグローバルサプライチェーンの構築の支援も行うとしている。
![マクニカとNEXTAGE、資本業務提携を締結しコンテナ型植物工場を共同開発へ](https://iotnews.jp/wp-content/uploads/0806b979aaeff0c214e1c05083a5f1a0.jpg)
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