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YEデジタル、飼料タンク残量管理システム「Milfee」のLoRa親子通信モデルを提供開始

鶏や豚、牛などを肥育する農家では、飼料を通常4〜6mあるタンクで保管しており、タンクにはしごで上り、目で残量を確認している。雨の日も雪の日もタンクに上る作業は農家にとって大きな負担になるほか、目視による管理では正確性を欠くため、飼料配送を担うメーカーや配送業者では、在庫切れによる突然の注文・配送が発生してしまい、配送効率の改善につながらないという問題がある。人手不足が課題となっている今、飼料流通の最適化・合理化は畜産業界にとって喫緊の課題となっている。

株式会社YE DIGITAL(以下、YEデジタル)は、タンク内の飼料残量を計測し、携帯電話回線を用いてクラウド上で一括管理する飼料タンク残量管理システム「Milfee」を2022年4月にリリースしている。従来難しいと言われていたマッシュ(粉体)状の飼料も精度高く計測することができ、200以上の農場に設置が進んでいる。

YEデジタル、飼料タンク残量管理システム「Milfee」のLoRa親子通信モデルを提供開始
システム構成イメージ
しかし、設置が進むにつれ、農場は匂いなどの問題により山奥に設置されることが多いため、約2割の農場で携帯電話回線がつながらないことが判明した。

このほどYEデジタルは、MilfeeのLoRa親子通信モデルを2023年3月より提供を開始する。

今回、インターネットが敷設されている事務所に「親機」を設置し、タンクに設置した「子機」と親子通信を行うことで、携帯電話回線がつながりにくい地域のIoT化を実現し、その親機⇔子機間の通信にはLoRaを選定した。

LoRaはLTE-Mと同様にLPWA(Low Power Wide Area)通信の一種だが、基地局を利用者自身が設置できる「親機⇔子機通信方式」のため、親機を設置することで携帯電話がつながりにくい地域でも通信が可能となる。

また、Wi-Fiの通信距離が数10mであるのに比べ、LoRaは見通しの良いところであれば数10km程度の通信が可能だ。同社の実証実験では、農場で200~400m程度の通信を確認したという。さらに、電池駆動で長期稼働が可能なほか、タンクに設置する子機は電池を用いることで、電源工事をすることなく設置できる。

Milfee LoRa親子通信モデルは、実証実験として、携帯電話回線がつながりにくい12農場でタンク内の子機からクラウドまでの通信確認を行っており、農家から「電波が届かないうちの農場でも、ようやくMilfeeを使えるようになった」という意見があがった。

YEデジタルは今後、同製品の初年度販売数として3,000台を目指すとしている。

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