uprと葛巻町畜産開発公社、アクティブRFIDタグで牛の発情・体調不良検知を自動化する実証実験を開始

通常、牛の発情検知には、経験や知見に頼った目視による検知が主流だ。ただし、夜間に発情することも多いため、人による目視では見逃すリスクがあることが課題となっている。

一度発情を見逃すと、次の発情まで約3週間待つ必要があり、その間の飼育コストや飼料費が追加で必要となる。

そうした中、ユーピーアール株式会社(以下、upr)と一般社団法人葛巻町畜産開発公社は共同で、300頭以上の放牧牛を対象に、「DXタグ」を活用した発情・体調不良検知および所在管理の実証実験を2023年8月より開始する。

「DXタグ」は、物流現場で使用されている「スマートパレット」に搭載されているアクティブRFIDタグを小型軽量化し、さらに機能を追加したものだ。

「DXタグ」を牛の首輪に装着することで、牛舎での飼育牛だけでなく、放牧牛に対しても頭数管理、脱走牛の発見、発情・体調不良の検知を容易に行うことが可能となる。

uprと葛巻町畜産開発公社、アクティブRFIDタグで牛の発情・体調不良検知を自動化する実証実験を開始
「DXタグ」を牛に装着したイメージ

「DXタグ」は、受信機から最大約300mの距離で通信可能であるため、複数の受信機を設置することで、広大な牧草地に放牧牛が点在する場合でも、データの取得が可能だ。

このシステムの価格は頭数や利用面積により変動するが、概算で牛舎の場合は1頭あたり年間税抜5,000円、放牧牛の場合であれば、1頭あたり年間税抜10,000円だ。

今後は、AIなどの技術も活用しながら、発情・体調不良検知の解析ソフトを開発し、精度を高めていくことを目指すとしている。

さらに、牛の種別や飼育地域の違いに応じた検知アルゴリズムの開発も予定している。

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