CTC、クラウドカメラ「ソラカメ」を活用したイチゴの生育分析実証実験を開始

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は、株式会社ソラコムが提供するクラウドカメラサービス「ソラカメ」を活用して、愛知県のイチゴの新品種「愛きらり」の生育分析の実証実験を開始する。

「愛きらり」は、果実が大粒で収穫作業の負担が少なく、収穫量が多い、愛知県と愛知県経済農業協同組合連合会(JAあいち経済連)が共同開発したイチゴの新品種だ。

イチゴは、気象条件や栽培管理によって生育や果実品質が左右されることもあり、愛知県は、県内の各地域に適した栽培管理を実施して、県全体で高品質な愛きらりの安定出荷を目指している。

今回発表された実証実験では、「愛きらり」の栽培農家と協力して、圃場に取り付けたカメラでイチゴの生育状態を定点計測し、クラウド上で収集したデータを分析し最適な栽培条件を検証する。

カメラは愛知県内の6つの圃場内に設置され、時間の間隔を空けて画像を撮影し、イチゴの株や葉の大きさ、果実の大きさ、色づき、数などを記録する。

そして、生育や出荷実績、環境センサで取得した気象データなどと、カメラの画像データを照合し、収穫期間中の最適な栽培環境を導き出す。

圃場の撮影には、ソラコムのクラウドカメラサービス「ソラカメ」を導入。撮影データをクラウド上に自動で保管して、スマートフォンで確認したり、遠隔操作で撮影タイミングを変更したりすることができる。

CTC、クラウドカメラ「ソラカメ」を活用したイチゴの生育分析実証実験を開始
圃場に設置されるソラカメ対応カメラ

これにより、時系列の変化や気象条件、栽培管理の異なる圃場毎の違いを比較し、開花から収穫するまでの日数や肥大の程度、出荷基準に満たない果実の発生頻度など、形状の変化をデータ上で閲覧することが可能となる。

CTCは、カメラの設置やデータの収集と加工、愛知県や生産者へのアプリのトレーニングを提供し、今回の実証実験で収集したデータを元にして、最適な栽培環境を探るとしている。

なお、この実証実験は、愛知県のICT活用課題解決支援事業「AICHI X TECH(アイチ クロス テック)」に採択されており、2024年秋からの本格的な販売開始を目指す。

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