AGRIST株式会社は、同社のキュウリ収穫ロボットを、2023年9月に株式会社タカミヤの愛菜羽生農場に導入し、その成果を発表した。
今回導入されたキュウリ収穫ロボットは、1本100グラム以上のキュウリをより多く収穫するために、安定性の高いレール走行式モデルで移動するロボットだ。
また、ロボットに搭載されたカメラから作物を認識し、AIが大きさを判断して収穫動作を行う。収穫ハンドには、吸引タイプの収穫ハンドを採用し、栽培環境や作物を傷つけずに収獲する機能を搭載している。
今後は、収穫の際に使用するカメラを用いて、農作物の状態をモニタリングしながら巡回することで、今まで人の勘や経験に頼っていた部分を可視化し、再現可能な農業を目指していくとしている。
さらに、Microsoft azureを活用したデータの蓄積基盤との連携も可能とし、スマホを活用しながら日々の収穫データを可視化分析することが可能だ。

今回、愛菜羽生農場に導入したことにより気づいた改善点は、現場と連携しながらソフトウェアの修正が行われた。
当初のキュウリ探索方法は、移動動作と探索動作が別々に動き、左右の畝の収穫を3往復で行っていたが、改善後は、1往復で移動しながら探索するよう改善ができ、時間短縮へとつながったのだという。
現在の収穫率は40%以上で、今後は60%程度を目指していくとしている。
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