ユーピーアール、牛の発情・体調不良検知する「DXタグ」を商用運用開始

ユーピーアール株式会社は、2023年8月から実証実験を行っていた「DXタグ」を活用した、牛の発情・体調不良の検知について、全国の実証実験を経て、2024年1月から4道県6か所の牧場で商用運用を開始した。

「DXタグ」は、物流現場で利用されている「スマートパレット」に搭載されているアクティブRFIDタグを小型軽量化し、さらに機能を追加したものだ。

「DXタグ」を牛の首輪に装着し、最大300メートルの受信範囲を持つ専用リーダを牛舎等に設置することで、「DXタグ」内の加速度センサにより飼育牛の活動量を測定し、発情・体調不良の検知を行う。

ユーピーアールは現在、全国12道県の牧場で「DXタグ」による牛の発情・体調不良を自動検知するソリューションの実証実験を行っており、そのうち4道県6か所の牧場で「DXタグ」の正式導入が決定した。これを受け、同社は「DXタグ」による牛の発情・体調不良を自動検知するソリューションの商用提供を開始した。

このソリューションを利用することで、乳牛や肉牛の発情検知が可能となるため、様々な種類の牧場で導入が期待できる。また、発情検知に加え、活動量をベースに発育不良の牛(特に育成期間)を検知する実証実験も開始している。

価格は、「DXタグ」による牛の発情・体調不良を自動検知するソリューションについて、牛舎の場合は1頭あたり年間税抜5,000円で、放牧牛の場合であれば1頭あたり年間税抜10,000円だ。

今後ユーピーアールは、「DXタグ」の利用範囲をさらに広げ、より多くの課題を解決できるソリューションを展開していくとしている。

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