ミーク株式会社は、エゾウィン株式会社の農作業進捗状況可視化ソリューション「レポサク」の通信に、ミークの「MEEQ SIM」が導入されたと発表した。
北海道は、国内農業生産の大部分を担っているが、人口は2040年までに現在の50%以上減少し、農業従事者も130万人から35万人にまで減る見込みで、これに伴う食糧危機が懸念されている。このような状況を受け、エゾウィンは完全自動化農場の実現に向けた農業DXに取り組んでいる。
完全自動化農場には、無人の自動運転トラクターや農薬散布・生育状況確認用のドローンなどを効率的かつ正確に動かすため、現在の農作業をデータ化し、システムに学習させる必要がある。エゾウィンは、この課題に対応するため、学習用データを蓄積し、省力化を目指した「レポサク」を開発した。
「レポサク」は、作業者が車両の位置を紙の地図で確認し、スマホや口頭で報告する現状を改善するために開発されたシステムだ。専用端末を車両の電源に挿すことで、1秒ごとに位置情報がモバイル通信で送信され、クラウド上の管理画面のマップでリアルタイムに確認できるようになる。
農業には農繁期と農閑期があり、通信量が季節によって大きく変動するため、今回複数の回線で通信容量を分け合うパケットシェアプランを用意したMEEQ SIMを導入することで、通信量の増加する農繁期の料金を最適化し、コストを抑えた。
「レポサク」は、通信環境の悪い農地でも使用されるが、3キャリア対応のMEEQ SIMを導入することにより、場所を問わずにサービスを提供できるようになった。また、パケットシェアにより、プラン変更の手間をかけずに通信コストを抑える運用も実現している。
「レポサク」は現在、北海道を中心に導入が進められているが、今後は全国展開を目指すのだという。
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