Oishii Farm Corporationは、ニュージャージー州にて、植物工場「メガファーム」を稼働させたことを発表した。
今回発表された「メガファーム」は、サッカーコート3面分以上に相当する2.2万㎡の敷地面積に、いちごの農場ユニットが複数並んでいる。各農場ユニット内では、温度・湿度・二酸化炭素・光・風速などのパラメータを自動制御することにより、いちごの成長に最適な環境を整えている。
なお「メガファーム」は、農業用地は使用しておらず、旧プラスチック工場を再利用して建設されている。

また、AIを用いた独自の技術により、室内でのハチによる受粉を可能にし、年間を通して日本のいちごを生産することができる。画像認識技術とAIによって、年間600億のデータを取得しながら、各農場ユニット内の環境を日々把握・調整することで、受粉成功率や収穫量の予測精度の向上に繋げている。

さらに、250のいちごの栽培棚を可動式にすることで、農業管理者やロボットが効率的にオペレーションできる環境を構築している。各プロセスにおける生産性向上により、前農場と比較して、20倍の収獲量を目指すとしている。
加えて、新たに開発された水の循環システムを導入することにより、使用した水の大半を再利用することに成功した。
電力に関しては、東京ドーム約5個分に相当する20万㎡の太陽光発電所を「メガファーム」に隣接することで、そこで作られたグリーンエネルギーを利用している。さらに、いちご一株あたりの消費電力を14%削減するLEDも活用しているとのことだ。

またメガファームでは、周辺地域から雇用を創出しており、エンジニア、農場担当者、施設管理者など、すでに100名以上を採用している。今後も採用は拡大する見込みだ。
無料メルマガ会員に登録しませんか?

IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。