株式会社電通と国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)は、2022年度に、野菜(キャベツ)の供給が増えるタイミングに合わせて調味料などの関連食品の広告出稿タイミングを最適化することを目指し、衛星データを用いてキャベツの生育状況を観測することで、その収穫時期を正確に予測する解析手法の検討を開始している。
2023年度には、群馬県の嬬恋村農業協同組合(以下、JA嬬恋村)において、衛星データの解析結果と、現地調査から得られるキャベツの詳細な生育状況を評価することで、収穫時期および供給量の予測をより精度高く行える手法を開発した。
予測結果は、同シーズンにおけるJA嬬恋村全体の実際のキャベツ収穫量と概ね近い結果となった。
そして今回、JA嬬恋村が新たに加わり、三者の事業共同実証を始動すると発表した。
今回、JA嬬恋村が参画したことで、詳細な現地情報が加わり、定植期から収穫期までの現地の生育状況、および天候状況を正確に把握することができるようになった。
また、解析結果に対するフィードバックを得ることで、電通は出荷時期、出荷量および市場価格の予測精度を上げ、関連広告の出稿タイミングをリアルタイムで最適化していく。
すでに、今シーズンにおける出荷時期などの予測に向けて、データの計測や解析が開始されている。
また、昨年より、小売店など一部流通と連携し、キャベツの供給量が上がるタイミングで、売り場でも需要を高める販売促進などの取り組みを実施している。
2024年度は、これをさらに強化・拡大して、店頭と広告をより連動させた多面的展開を目指すとしている。
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