近年、企業のAI活用に対する意欲がますます高まりを見せている一方で、実証実験の域を出ないAIプロジェクトは依然として多く存在しており、企業におけるAIの展開はまだ黎明期にあるといえる。
このような中、機械学習の自動化プラットフォームを提供するDataRobot, Inc.は、プラットフォームの提供だけではなく、顧客の成功を支援する追加サービスをDataRobotとパートナーが共同で提供してきた。結果、日本進出以降の3年間で150社以上の実ビジネスにおける成功を支援し、サブスクリプションの継続率は毎年95%以上を達成している。
今回、この成功体験をより多くの顧客に提供するためAI特化型「AIサクセスプログラム」を8月1日から開始する。
DataRobotが2018年4月より展開してきたAI民主化 Packageは、シチズンデータサイエンティストの育成プログラム、プロジェクトコンサルティング、機械学習自動化ツールの3つが揃ったソリューションパッケージで、短期間でさまざまな課題を、機械学習を用いて社員の誰でも解決できる状態にする、ということを目的としていた。
今回のプログラムは全社規模のプロジェクトに限らず、あらゆる規模の顧客にさらなるAIサクセスを実現するために必要となる支援を、効果的にデザインされたプログラムモジュールの組み合わせにより提供する。サービス内容は以下の通り。
- 顧客のAI活用ステージに適したプログラムの提供
具体的には顧客のAI活用状況を以下の3つのタイプに分類し、各タイプに最適なAIサクセスプランを作成、迅速に実行する。- テーマ推進タイプ:特定テーマの推進による課題解決を目標とする顧客
- 横展開タイプ:社内にAI推進チームを設け、ボトムアップでのAI利用横展開推進を目標とする顧客
- AI-Drivenタイプ:全社のAI化(AI-Driven企業)の実現を目的としてトップダウンの推進・実行を目標とする顧客
- 各分類タイプに適した実行プランを各パートナーと提供
AIの成功にはプラットフォームの提供だけではなく、経験に基づく具体的なプラン・実行が重要だ。DataRobotとパートナーは各顧客のニーズに合わせた「AI サクセス プログラム」を提供する。分類タイプに応じてDataRobot、またはパートナーから提供されるプログラムは以下の通り(一部抜粋)。- AIテーマ創出ワークショップ:組織に眠っているビジネス課題をユーザーと二人三脚で発見し、ビジネスインパクトと実現可能性を整理する。
- 運用化支援サポート:ボトルネックの発生しやすい予測モデルの業務統合と運用確立において、技術・ビジネス両側面から支援を提供する。
- DataRobot 社内事例共有会:AIプロジェクトの達成による結果を社内共有するインターナルコミュニケーションの場を開催する。
- エグゼクティブセミナー:エグゼクティブ層に特化したAIサクセスのノウハウ習得のための短時間集中型セミナーを開催する。
日本では、グローバルの知見だけではなく、2016年から日本の顧客のAI活用を成功させてきた幅広いノウハウを「AI サクセス プログラム」に集約している。その中で、ビジネス、人・技術、組織をふくむ、対象企業のニーズに合わせたプログラム推進を行うAI サクセスチームと、モデル実装時における技術支援を行うフィールド・エンジニアリングチームを日本オフィスに新設し、既存のデータサイエンスチームと共に顧客に提供する。
また、同プログラムはDataRobotだけではなく、これまでユーザーを支えてきた既存の代理店パートナー企業(株式会社NTTデータ、株式会社オージス総研、株式会社シグマクシス、トランスコスモス株式会社、日鉄ソリューションズ株式会社、株式会社野村総合研究所)もDataRobotと一緒に「AI サクセス プログラム」を提供する。さらに、各パートナー企業はサクセスプランに自社独自のAI支援サービスを付加し、顧客に最適なプラン提案を行う。
無料メルマガ会員に登録しませんか?

IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。