サイズは小さく、画面は大きくなった
ソースネクスト・松田氏は新製品である「POCKETALK S」について、以下のような特徴があることを説明した。
- サイズは名刺サイズ
- ボタンは1つ。さらに日本語と外国語の切り替えは真ん中の矢印で行うことで、より簡単な操作が出来るようにした(下記写真参照)
- 音量調整をスマホのように行いたいという要望に応え、音量ボタンを追加
- 「POCKETALK W」に比べて3分の1の薄さ
- 100グラムから75グラムに軽量化し、「POCKETALK W」より4分の3の重さ
- 画面サイズは2.4インチから2.8インチと「POCKETALK W」より大画面になった
- 解像度が「POCKETALK W」の1.7倍
- ボタンを押した瞬間からすぐに話し始めるよう、反応速度を改良
カメラ翻訳機能・会話レッスン機能を追加
そしてソースネクスト・松田氏は「POCKETALK S」に追加された2つの新機能について紹介した。
1つはカメラ翻訳機能である。これは下記写真のように、カメラを使って翻訳したい言語の画像を撮影することで、自動的に翻訳してくれるというものだ。
この機能については、55言語の画像翻訳ができるとのこと。また、音声翻訳のように事前に言語設定をしなくても、翻訳してくれる。さらに画像翻訳した文章を音声で読み上げる機能も付いているという。
もう1つは会話レッスン機能。これについてソースネクスト・松田氏は先ほど説明したお客様アンケート結果を振り返り、「語学学習に使っている」と答えた方が35%いるという事実を踏まえて、「POCKETALK S」に学習機能を付けることにしたと述べた。
学習機能を付けた背景について、松田氏は英語学習に関するアンケートを参照しながら説明を加える。
松田氏によると「英会話学習で苦手なものはなにか、という問いに対してスピーキングとリスニングに苦手意識がある、との答えが多かった」という。さらに「英会話レッスンを受けたことがあるのか、という質問に対しては6割以上の人が受けたことがないという回答をした」とのこと。
なぜ受けたことがないのか、と理由には「費用が高い、時間がない、話すことに自信がない、人前は恥ずかしい」などの答えが挙がったそうだ。
そこで松田氏は「AI英会話であれば恥ずかしくないのではないか。これはまさしく言葉の壁を無くし、英会話能力を身に着けるのではないか」と述べて、「POCKETALK S」に英会話レッスンを付けた詳細な動機を明かした。
英会話レッスン機能については空港・機内、ホテル、移動、レストラン、観光、ショッピング、の旅行に役立つ6シーンを用意しているという。また、今後は英語だけではなく、中国語など複数言語にも対応を予定していることを松田氏は付け加えた。
この他にも、下記のような新機能を追加したことを松田氏は紹介した。
- 音声出力の対応言語を5言語追加して55言語にした
- 「国の名前は分かるが何語を喋るのか分からない」とシーンに対応し、国名から言語を選べるようにした
- 国旗から言語を選んでもらう機能を追加(オリンピック期間の需要を見込んでいるとのこと)
- ロック画面に時計表示
- 現在地から通貨を自動判別し、その日のレートで自動計算する通貨換算機能を追加
- 長さ、重さ、温度に対応した単位換算機能を追加
- 訪問した国、翻訳した回数、翻訳した言語が記録できるメダル機能を追加
「POCKETALK S」は12月6日に29,800円(税抜)で発売予定。また、今回はドラえもんとコラボレーションした「ドラえもんEdition特別セット」も用意しているという。
この他、会見には元ラグビー代表の大畑大介氏(トップ画像左)、フリーアナウンサーの高橋真麻氏(トップ画像右)が登壇し、「POCKETALK S」の使い心地などについて感想を述べた。
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1986年千葉県生まれ。出版関連会社勤務の後、フリーランスのライターを経て「IoTNEWS」編集部所属。現在、デジタルをビジネスに取り込むことで生まれる価値について研究中。IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。