近年、企業のマーケティングや事業戦略において、顧客満足度を向上させる顧客視点のCX設計の重要性が増している。しかし、多様な接点でのあらゆるニーズに応えるために、大量のパターンの制作物や情報収集が必要になるなどコストや工数が増加すること、その表現が効果的なのか事前に分からないことがCX設計における大きな課題となっている。
そこで株式会社電通国際情報サービス(以下、ISID)と、株式会社電通、株式会社電通デジタル、データアーティスト株式会社は、広告から販促、広報、問い合わせ対応など、さまざまなクリエイティブ表現を自動生成するAIツールを、企業ニーズに応じてカスタマイズで構築するサービス「CXAI」の共同提供を開始する。
「CXAI」で構築した自動生成AIは企業に提供され、さまざまなクリエイティブ表現制作を内製化することが可能となる。
「CXAI」は、国内電通グループが数年にわたり開発・自社運用してきた複数の「クリエイティブ分析・自動生成ツール」で活用されている15種類以上のAIから、企業ニーズに応じた機能を組み合わせてオリジナルAIツールとして提供する。これにより、企業はAIをアルゴリズムから開発することなく、企業活動におけるさまざまな制作物の表現開発を自動・半自動化することが可能になる。
例えば、顧客に合わせたバナーを作成したい場合、価格情報・店舗情報・バナー仕様を「CXAI」に入れると、自動的に行ってくれるというものだ。
そしてISIDは、2021年1月に設置したUXに関する組織「UXデザインセンター」が中心となり、UX・UI設計で「CXAI」に協力するほか、AIに関する組織「AIトランスフォーメーションセンター」で開発しているAIによる画像生成技術も「CXAI」へ提供していくとしている。
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