株式会社ソードは、Raspberry Pi搭載ネットワークカメラ「SRiシリーズ」の発売を開始した。
同製品は、Raspberry Pi 3B+/4Bに、ソード独自の冷却性能対策、静電気・電波対策を施し製品化した。プロトタイプ作成や実証実験でラズベリーパイを用いているケースにて、実運用へ移行する際の移植や検証の時間短縮や工数抑制が可能だ。また、安全規格の準拠、電波障害自主規制の適合、塵埃対策、熱対策を施した専用筐体を採用している。産業用途でのラズベリーパイの活用を可能としている。
また、小売店での来客分析や人の多く集まる場所での人物検知など、AIカメラによる様々な解析を容易に導入できる。Raspberry Piを用いることで、低価格でのAI・ネットワークカメラの提供、また導入前に試験的にソフトウェア開発を行うことも可能だ。エッジAIプラットフォーム「Actcast」に対応しているため、AIカメラの収集したデータをリアルタイムに解析し、スムーズにWebと連携することができる。
さらに、Raspberry Pi上のHATインタフェースを使用した機能拡張が可能だ。ハードウェアだけでなくソフトウェアも対応する。ソードでは、標準Raspberry Piに搭載されたGPIOを活用したカスタム対応も必要に応じて提案するという。そのほか、基本構成の屋内用4B/屋内用3B+の選択、カメラモジュールの有無、受電方式、保証など企業のニーズに沿ったBTO構成にて提供される。
同製品により、例えば、小売店など店舗の売り場内に設置することで、顧客が「どの商品コーナーに何分滞在したか」等、情報収集することができる。店舗内レイアウトの検討や商品ラインナップの検討など、マーケティングの分析に活用できる。
また、デジタルサイネージの前にいるお客の情報をカメラで収集し、お客の性別、年齢などをAIで判別する。お客に応じたおすすめ商品や広告をサイネージで表示、マーケティングのためのビッグデータ収集としても活用できる。
加えて、ガスメーター、電気メーター等、すでに設置してある各種アナログ計測器について、メーター表示が映るようにカメラを設置することで、画像により遠隔かつリアルタイムで検針できる。設置済みの既存の計測器について、デジタルデータとしての収集・活用が同製品の設置のみで容易に導入できる。
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