昨今、製造業におけるプラント運転やサービス業におけるコールセンター運営など、幅広い分野でAIの活用ニーズが高まっている。しかし、AIの活用に必要となるAIモデルの作成には高度なプログラミングや専門的な知見が必要となり、導入の障壁となっていた。
NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は「Smart Data Platform」のメニューとして、データ分析を行うAIモデル(※1)がノンコーディングで直観的に作成可能な「Node-AI」の提供を開始した。
同メニューの利用者は、データ分析を行う際にAIモデルが実行するデータの分割や正規化(※2)など処理ごとにコンポーネント化された「カード」をドラッグアンドドロップし、処理をする順番に繋ぎ合わせるだけで、直感的にAIモデルの作成が可能であり、従来、不可欠とされてきた高度なプログラミング知識は不要となる。
また、同メニューはコメントの書き込みなどが行えるコラボレーション機能を有している。これまでの主な手段であった対面ミーティングに限らないコミュニケーションが可能であるため、現場担当者のフィードバックをもらうことや、関係者間で意見交換することが容易になり、プロジェクト全体の効率化を実現する。
さらに、作成したAIモデルを動作させるために必要なライブラリ(※3)を予め用意している。そのため企業がライブラリに相当する複数のプログラムを準備する必要がなく、手間なく動作させることができる。
加えて、同メニューではNTT Comの特許技術である「アトリビューションマップ作成技術」(※4)を活用し、AIモデルが出した分析結果の根拠の可視化を実現している。そのため現場担当者の知見と根拠を比較することにより、AIモデルの信頼性を検証することができる。
そのほか、ハンズオン形式による同メニューの使い方レクチャーおよび技術サポートを行うオプションや、同メニューに対して24時間365日で企業からの問い合わせ対応などを行うオプションなどが利用できる。
※1 AIモデル:何らかの入力に対して結果を出力するロジックが定められたプログラム。
※2 正規化:特定のルールにもとづいてデータを加工すること。
※3 ライブラリ:汎用性の高い複数のプログラムを纏めたファイルのこと。
※4 アトリビューションマップ作成技術:分析結果に与える各入力の影響を可視化することができる技術。
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