パナソニックは、画像をエッジ側で処理しクラウドと連携する、「Vieureka(ビューレカ)プラットフォーム」を提供している。
そして本日、「Vieurekaプラットフォーム」対応のカメラ(VRK-C301)を同梱した、開発者向け「Vieurekaカメラ スターターキット」の、アップデートモデルを2022年3月22日から発売することを発表した。
今回発表されたアップデートモデルは、これまで対応していたPython、OpenCV、TensorFlow Lite、AWS IoT Greengrassなどに加えて、新機能としてPyTorch、アマゾン ウェブ サービスが提供するAmazon SageMaker Neo、Amazon Kinesis Video Streams(以下KVS)にも対応する。
これにより、従来のスターターキットよりも、ディープラーニングに効果的な学習環境の構築が可能になる。
スターターキットには、VRK-C301、専用アダプタ、LANケーブル、開発用ソフトウェアキット(SDK)が同梱されており、開封してから短時間でAIカメラを活用した画像解析の体験が可能。
SDKには、OpenCVを活用した顔検出アプリ、ロゴ認識アプリ、Deep Learningを活用したオブジェクト検出アプリ、姿勢推定アプリなどのサンプルアプリケーションを付属している。
新機能のメリット
PyTorch
Pythonのオープンソース機械学習ライブラリ。直感的にコードが書け、活用者が多く、参照リソースも豊富に存在するライブラリ。PyTorchを利用することで、現行モデルよりディープラーニングの開発が容易となる。
Amazon SageMaker Neo
クラウド上のSageMakerと、エッジデバイスであるカメラで推論するための機械学習モデルを最適化する。これにより、現行モデルよりもディープラーニングを高速に実行することが可能。
KVS
カメラから直接クラウドに映像データをストリーミング・保存することができる。これまで学習用映像データの収集にかかっていた工数を大幅に削減できることで、利用者はディープラーニングを用いた機械学習モデルの構築・精度向上に集中することができる。
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