インフレやウクライナ侵攻などの国際問題を背景に、エネルギー価格を始め様々な品目において高騰が続いている。
株式会社xenodata lab.(以下、ゼノデータ・ラボ)は、同社が提供している経済予測専門のクラウドサービス「xenoBrain」内の機能である「市場予測」で提供する予測の対象品目として、物価指数やエネルギー価格、金属価格、化学品価格、機械部品価格、食品及び農作物価格などの市況データを拡充した。これにより、3,000超の品目について1年先までの価格の予測が可能となった。
xenoBrainは、経済ニュースや企業開示資料、統計を独自のAIで解析する事で、様々な経済情報を予測するAIクラウドサービスである。経済事象と経済事象のつながりを解析し、企業業績・素材価格や業界需要などの経済トピック・統計を予測することで、事業会社の経営意思決定や金融機関の業務効率化をサポートする。
xenoBrainが提供する市場予測は、1日3,000本のニュースや3万以上の統計データを、複数のディープラーニング等のモデルで学習し、定量データ(市場需要や材料価格等)の予測を行う国内初の汎用型経済予測モデルによる経済予測である。予測精度は全指標について1か月先~12か月先の各月ごとにサービス内で閲覧できるため、ユーザーは指標毎の精度を確認しながら実務で予測を活用することが可能だ。
価格の予測をリリースした品目は以下の通り。(一部抜粋)
- 消費者物価指数、コアCPI等の物価指数
- 天然ガス、重油、電力等のエネルギー価格(原油価格、ガソリン価格は以前より提供)
- 鋼材価格、銅や銀などの金属価格
- ポリビニルアルコール樹脂、エチレンプロピレンラバー、アクリロニトリル、ナフサ、尿素、グリースなどの化学品価格
- 板ガラスや光学ガラス、強化ガラスなどの各種ガラス、ファインセラミックス、グラスウールなどの窯業製品価格
- 海上貨物輸送、航空貨物輸送などの輸送価格
- 普通乗用車、バイク、トラック、トレーラー、フォークリフトなどの道路車両価格
- 車載用リチウムイオン蓄電池、非標準線形回路等の機械部品価格
- 綿花、小麦、砂糖、トマトなど野菜類、天然ゴム、飼料用トウモロコシ等の他各種食品及び農作物価格
- 液晶テレビ、ヘアドライヤー、ストーブなどの家電製品価格
- 寝具、キッチン用品、楽器、家具、化粧品などの消費財・雑貨価格
- 変圧器、発電機、ボイラー、モータ、コンデンサ、エンジン、ポンプ、コンベヤなどの重電機器・産業機械価格
- 旋盤、マシニングセンタなどの工作機械価格
- 鉄骨、タイル、ガスコンロ、給湯器などの建材・住設機器価格
- その他、金属製品・機械部品・業務用品など
今回の予測対象拡充により、現在のような物価上昇局面でどの品目の価格高騰がいつまで続くかの予測を提供する事で、企業の原材料調達や様々な経営シーンでの判断をサポートする。
無料メルマガ会員に登録しませんか?
膨大な記事を効率よくチェック!

IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。