株式会社Agxは、IoT技術を活用したデータ可視化ソリューション「ThingBridge VISION」と、Eta Compute社の人数カウントアルゴリズムを内部に有するAIカメラである「Talia」とのアプリケーション連携を発表した。なお、販売はエレクトロニクス商社の丸文株式会社が行う。
この機能連携により、AIカメラ利用ユーザはアプリケーション開発等行うことなく、入退出の人数や、通過した人数の情報を確認することが可能になる。
「Talia」は、人数カウントのAIアルゴリズムを実装し、配線工事が不要なAIカメラだ。内蔵バッテリーは通常使用環境で3年間駆動する。また、Bluetooth通信により外部機器とのコミュニケーションを行うことが可能だ。
画像データは本体への保存および外部への転送は行わないため、プライバシーへの配慮がされており、GDPR(EU一般データ保護規則)やCPRA(カリフォルニアプライバシー権法)に準拠している。
「ThingBridge VISION」と「Talia」とのアプリケーション連携により、利用ユーザは人数カウント用アプリケーションを開発することなく、「ThingBridge VISION」の1機能として、「Talia」で収集されるデータを確認することが可能になる。
複数の「Talia」から発信されるカウントされた人数の情報は、「ThingBridge VISION」によって一元的に管理することができる。

例えば、出入口が複数個所あるようなテナントにおいて、各出入口に設置された「Talia」から発信される情報を「ThingBridge VISION」が収集し、それぞれの出入口での時系列での入退出状態の把握やテナント内部に滞留している人数データを把握することが可能となる。
また、AIカメラを設置した環境にAgxが開発したIoT環境センサを設置することで、現場環境の温湿度などの情報を同時に取得することができる。
「Talia」の設置方法は、カウントしたい箇所に物理的に設置し電源を入れることで、AIアルゴリズムにより人数がカウントされる。
「ThingBridge VISION」は、コンポーネントの一つであるBluetooth Routerを現場に設置し、インターネット接続(Wi-Fi・有線LAN・4G)することで、「Talia」でカウントされた人数情報が「ThingBridge VISION」に送信され、PC、スマートフォン、タブレット等のブラウザから把握することが可能となる。
想定利用シーンは、「店舗・テナント・ショッピングセンター・展示会」「マラソンなどの屋外イベント」「高齢者施設・介護施設」「オフィスビル・工場」「電車・バス・送迎バス」などが挙げられている。
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