日鉄エンジニアリング株式会社は、これまで培ってきたエンジニアリング(EPC)技術、オペレーション&メンテナンス(O&M)技術、プロセス制御技術にAI技術を組み合わせて、自立的なプラント操業の実現を目指す統合プラットフォーム「Think Platform」を構築し、2017年から環境・エネルギー分野を中心にグループ企業が維持管理するプラントに適用し、継続的な開発に取り組んでいる。
一方の株式会社ブライセンは、AIの学習に使用する大量の教師データを作成(タグ付け)するアノテーション事業において、自動車メーカー向けなどにデータセントリックサービス(※1)、MLOpsサービス(※2)を展開している。
このほど日鉄エンジニアリングとブライセンは、Think Platformのサービス拡充に向け、開発から運用まで包括的に協業することで合意した。
Think Platformは、プラント引き渡し後も日々進化する技術を取り入れ、プラントそのものが進化し、最終的には自立的な操業を実現することをコンセプトとしており、サービス拡充にあたっては操業データの利活用や維持管理が鍵となる。そこで、AI品質向上、運用フェーズでのサービス維持向上などを目的として包括的に協業することにより、Think Platformの操業データ解析能力を強化し、プラント操業のさらなる自立化を目指す。
また、日鉄エンジニアリングのプラント設計・操業ノウハウとブライセンのデータソリューション技術を融合しThink Platformのサービスを拡充することで、日鉄エンジニアリンググループが維持管理するプラントだけでなく、他社が操業するプラントや製造業等、広く一般のプラントへサービス展開を進めるとしている。
※1 データセントリック:性能向上のためにモデルやアルゴリズムではなく、データを改善する「データ中心」のアプローチ手法。
※2 MLOps:Machine Learning Operations の略で機械学習モデルの実装から運用までのライフサイクルを円滑に進めるための管理体制(機械学習基盤)を築くこと、またはその概念全体を指す。
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