ピクスタ株式会社が運営する、写真・イラスト・動画・音楽素材のマーケットプレイス「PIXTA(ピクスタ)」は、機械学習を使った開発等を行うピクスタの海外開発拠点であるPIXTA VIETNAM CO.,LTDと連携し、新たにアノテーション部門を発足したことを発表した。
PIXTA VIETNAMでは、機械学習に取り組むAI開発チームが発足されていたが、新たに「アノテーション部門」を設けることで、PIXTAの機械学習用データセットと共に、正確なアノテーション付与や、より高度な画像データの収集(検索代行)が可能になった。
また、機械学習用データを販売するカスタマーサクセス部と連携することで、画像データの収集からカスタマイズデータセットの生成まで、教師データ作成をサポートできるようになった。
今後は、アノテーションツールの自社開発を目指し、よりスケールの大きなデータを取り扱うAI開発にも寄与していくとしている。
アノテーション部門発足で可能になったサービス
アノテーション付与
バウンディングボックス(外接矩形)、キーポイント(骨格データ付与)、ラベリング(性別、カテゴリ、キーポイントなどのタグ付け)、ポリゴン、ポリライン、領域分割、オブジェクトトラッキング(動画アノテーション)など、クライントの要望に応じたアノテーション技術を提供。PIXTAの画像データへのアノテーション付与に加え、ユーザの画像や動画、3Dデータ等へのアノテーション付与単体の依頼にも応じる。
アノテーション例
外接矩形(バウンディングボックス)
顔部分、全身などの外接矩形を付与する。
領域分割(セグメンテーション)
被写体をカテゴリごとに塗り分けるセマンティック・セグメンテーションや、被写体の個々の領域を塗り分けるインスタンス・セグメンテーションに対応する。
骨格データ付与(キーポイント)
人物の骨格データ付与も、様々な姿勢に対応する。
ラベリング
人種や、年齢・性別などの情報をラベルとして付与する。
3Dアノテーション
LiDARを用いて取得されたデータに、3Dのバウンディングボックス等を付与する。
※アノテーション付与サービスのみの提供。
検索代行
教師データとして必要な要件を満たした画像データの収集をサポートする。PIXTAの画像データの中から、たとえば同一人物のマスク着用あり/なしで画像バリエーションを提案したり、異なる年齢・性別や人種が被写体の画像を均等な点数バランスで提供したり、ベビーカー、車椅子、白杖などを使用している人物画像のみを収集するなどが可能。
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