昨今、警備業界での活動は多岐にわたっており、警備事業者数は2017年から2021年の5年連続で増え続けるなど、業界のニーズは高まっている。それに反して令和4年の保安業の有効求人倍率は7.26倍となり、労働力人口と求められている仕事量の差は大きく開いている。
少人数で警備を遂行しなければならない敷地面積や場所が増える中、都度の的確な判断力が求められる業務においては、人が行うべき部分と機械やシステムで代替する部分を明確にし、その品質を担保していく必要に迫られている。
セーフィー株式会社と株式会社マクニカは、クラウド録画サービス「Safie」と異常検知ソフトウェア「icetana」をシステム連携し、警備業務の最適化を進める異常検知ソリューションの提供を開始した。
Safieは、カメラとインターネットをつなぐと、いつでもどこでも映像を確認できるクラウド録画サービスである。一方のicetanaは、AI画像解析技術を活用した防犯カメラのサポートシステムで、あらかじめ想定された「特定事象を検知」するのではなく、「通常とは異なる状態」を検知して監視員に表示し、監視員がicetanaの検知内容を確認し状況判断した上で対応要否の判断が可能だ。
これまでの異常認知・対応については、監視員が膨大な映像データを確認することから異常を見落とす可能性があり、事象が起こってから録画映像を振り返る事後対応が中心だったが、Safieとicetanaの活用により、大規模なシステム構築無しに、複数のカメラ映像をいつでもどこでもリアルタイムに確認できる。
また、通常と異なる状態と判断された映像だけにフォーカスすることで今まで気づけなかった異常を発見できる。これらのメリットにより、人員配置の最適化や早期対応を繰り返すことによる抑止効果にも繋がる。
さらに、今回のシステム連携により、既にSafieのサービスを活用している場合、既設の防犯カメラを活かすことで、投資を抑えた異常検知システムを構築できる。
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