現在、ChatGPTに代表される大規模言語モデルを応用した生成系AI(ジェネレーティブAI)に注目が集まっている。
そうした中、株式会社シナモン(以下、シナモンAI)は、「個社特化型の大規模言語モデルの生成と活用」に関して、実用研究から実用段階へ移行し、既存のAIモデルを組み合わせた新たなAIソリューション「ナレッジハブ(Knowledge Hub)」を本格展開する。
「ナレッジハブ」は、シナモンAIの独自技術である、非構造化データからの自動知識抽出技術(IDP)、大規模言語モデル、ヒューマンインザループアーキテクチャによる知識グラフからなるオーケストレーションAIモデルの略称だ。
企業が保有する膨大で様々な知識(ナレッジ)を体系的に連携させ、グラフ構造で知識ネットワークを生成するAI技術で、資料や会話などの自然言語をデータベース化でき、当該データベースをAIで検索することができる。
これにより、これまで大量の資料の分析や解析が必要であったナレッジグラフの生成作業を効率化することができる。
また、生成したナレッジグラフを大規模言語モデルに組み込む技術を活用し、個社毎に生成したオリジナルのナレッジグラフを組み込むことで、高い説明性を補完する大規模言語モデルが実現する。
さらに、文章や音声、画像など、形式が決まっていない非構造データを構造化し、そこから意味のある情報(ナレッジ)を抽出して整理する技術も活用している。
加えて、AIによるフィードバックループの枠組みに、人間を組み込むデザインプロセスである「HITL(Human in the Loop)」アーキテクチャによる知識グラフの強化学習を行なっている。
これにより、その時点のAIが苦手とするデータのフィードバックに、人間が随時対応することで、新しい学習データをAIに効率よく持続的に取り込むことが可能となる。
今後は、保険査定や製造の保安・保全業務など、深い専門知識が求められる業界をはじめ、幅広い業界にも提供していくとしている。
無料メルマガ会員に登録しませんか?

IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。