生成AIは、エンジニアリングの生産性向上、不正検出、サプライチェーンの最適化、スマートファクトリーの実現などに関する多くのユースケースがすでに検討されており、大きな成果が期待される一方で、生成AIが進化するにつれて、そのビジネスへの活用にあたっては新たに出現する倫理的、法的、政策的な課題に関する影響も受ける。
デロイト トーマツ グループ(以下、デロイト トーマツ)は、日本のクライアント企業向けに、生成AI(Generative AI)の構築や活用支援を行うコンサルティングサービスの提供を開始する。
同サービスでは、企業が生成AI戦略を策定し、新技術を用いてAIのアプリケーションを作成する際に必要となるAI人材、および業界経験を組み合わせて提供する。
その中核となるのは、デロイト トーマツのAI専門家によるジェネレイティブAIインキュベーターというオファリングチームだ。このチームは、基盤モデルのトレーニングとチューニングを行うデータサイエンティスト、生成AIのパイロットプログラムの迅速な開発やクライアントの業務システムへの組み込みを行うエンジニア、生成AIを用いたビジネスプロセスの刷新やサービス開発を担うコンサルタントによって構成され、クライアントにおける全社規模での生成AIの導入・活用や新事業創出を支援する。
加えて、AIテック企業やAIスタートアップ、学術研究機関とも連携し、クライアント独自の基盤モデルの開発までカバーする。
このチームは、デロイトにて2022年までの生成AIテクノロジーの早期採用と実証実験によって得られたAIの戦略的活用とガバナンス、そしてエンジニアリングの経験とクライアントにおけるDXの実践から確立した先端技術活用の知見も活用し、生成AIの大規模適用を可能にするという。また、Deloitte AI Academyとも連携して、モデル開発や迅速なエンジニアリングを含むAI人材の育成トレーニングも提供し、企業におけるAI人材の需給ギャップの解消に寄与する。
さらに同サービスは、デロイトの各国のAI研究組織のネットワークであるDeloitte AI Instituteによる研究成果を活かして提供される。
Deloitte AI Instituteは、AIにまつわる国内外の様々な学術組織・団体や専門家とも連携し、グローバル規模でのマーケットリサーチを通じて、信頼されるAIの開発と発展を支援する。また、企業がビジネスの各バリューチェーンのAI適用におけるリスクコントロールを実現し、倫理的かつ法的な優先事項の順守を支援するTrustworthy AIフレームワークを提供しており、生成AIの安全で責任ある普及に貢献する。
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