ACESとバンダイナムコ研究所、研究開発用モーションデータセットを販売

一般的にAIの開発において、データ量が大きく質の高いデータを学習に用いることは重要だ。

しかし、モーションデータの収集には、モーションキャプチャスタジオをはじめとする専門の設備と、それらを扱う専門性の高い人材が必要となる。

そのため、画像やテキストと比較すると、モーションAI技術の研究開発に活用できるデータは十分でなく、技術発展の障壁となっている。

そうした中、株式会社ACESと株式会社バンダイナムコ研究所は、モーションAI技術の研究開発に活用可能な3Dモーションデータセットの販売を開始した。

今回共同研究開発されたモーションデータセットは、研究開発に取り組む企業や研究所の研究員向けに販売する。

提供するモーションデータセットは、モーションスタイル変換(Motion Style Transfer)タスクの学習・評価での利用を中心に、モーション生成モデルなど、モーションに関連する多様なタスクを解くAIの研究開発において活用することができる。

「モーションスタイル変換」とは、モーションを動作の内容を表す「コンテンツ」(例:歩く)と、動作のニュアンスを表す「スタイル」(例:楽しそうに)に分解し、2つのモーションをかけ合わせた時に、一方のモーションの「コンテンツ」を維持し、もう一方のモーションの「スタイル」を反映した新しいモーション(例:楽しそうに歩く)を作成する技術のことだ。

ACESとバンダイナムコ研究所、研究開発用モーションデータセットを販売
「モーションスタイル変換」の概要図

モーションデータセットは、ダンスの動作を表す6種類のコンテンツと、「かわいい」「荒々しい」などのキャラクター性を反映した7種類のスタイルを組み合わせた、計42種類のモーションから構成される。

キャラクターにジェスチャーやダンスなどをさせて、挨拶や感情表現を表す機能であるエモートに利用することが可能で、総計1,475,826フレームのデータが含まれている。

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